コビー・ブライアントは、1996年から2016年までの20年間ロサンゼルス・レイカーズ一筋で活躍。観る者を魅了する圧倒的な得点力と勝負強さを武器に、チームを5度の優勝に導いた。
キャリアを通じてNBA歴代4位の3万3643得点をマークしたほか、06年1月のトロント・ラプターズ戦で史上2位の1試合81得点、16年4月の現役ラストゲームでは60得点を叩き出すなど、"記録にも記憶にも残る"スーパースターだった。
20年1月にヘリコプター墜落事故により41歳の若さで逝去。それでも、今もなおリーグ全体からリスペクトを受け、最高の自分になるために常に努力を続けるマインドの"マンバ・メンタリティ"は、現役選手に受け継がれている。
引退から9年の月日が流れたなかで、ジュリアス・ランドル(ミネソタ・ティンバーウルブズ)は、キャリア晩年のコビーと一緒にプレーした選手の1人として知られる。
現在30歳のランドルは14年のドラフト1巡目7位でレイカーズに入団。ルーキーイヤーは開幕戦で右足の脛骨を骨折するアクシデントに見舞われ、1試合の出場に終わったが、コビーの現役ラストイヤーとなった2015-16シーズンは、81試合で平均11.3点、10.2リバウンドと主力の一角として活躍した。
ランドルはポッドキャスト番組『The Young Man and The Three』で、偉大なレジェンドと一緒にプレーした経験について振り返っている。
「コビーと同じコートに立った日は、毎日が特別だったと思う。子どもの頃はケーブルもなく、地元のチャンネルでしか見られなかったけど、レイカーズは全国中継でよく試合が放送されていた。だから、小さい頃からコビーのファンであり、レイカーズファンだった。そんな自分がドラフトでレイカーズに指名され、毎日彼と同じコートでプレーするなんて信じられなかったよ。
現実感がなく、まるで『この人は本当に存在するの?人間なの?』と思ったくらいさ。何か発言したり、行動するたびに全部見てしまうんだ。飛行機でも、『あ、コビーがトイレに行く』なんて感じで、とにかく圧倒されていた。あのように感じたのはあの時が最後だったと思う」
コビーは競争心が強く、物事をはっきり言うタイプで、チームメイトにも高いレベルを求めた。ルーキー時代のランドルは、叱責されることを苦痛と感じていたが、それが自身の成長に必要だったと今では感謝しているという。
「辛かったよ、本当に辛かった。何度も怒鳴られて、その日の気分が台無しになることもあった。学校から帰って母親に叱られるのと同じ感覚だね。憧れの人を失望させたくない。『おい、何やってるんだ?ジムに行け!』って叱られる。でも、その厳しい愛がキャリアの序盤に必要だったんだ。それが今の自分につながっている」
ランドルがオールスター選手まで上り詰めた裏には、偉大なレジェンドから受けた"愛のムチ"があったようだ。
構成●ダンクシュート編集部
プレーオフで攻守に躍動するランドルをエドワーズが絶賛「これ以上望むものはないくらい素晴らしい」<DUNKSHOOT>
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現実感がなく、まるで『この人は本当に存在するの?人間なの?』と思ったくらいさ。何か発言したり、行動するたびに全部見てしまうんだ。飛行機でも、『あ、コビーがトイレに行く』なんて感じで、とにかく圧倒されていた。あのように感じたのはあの時が最後だったと思う」
コビーは競争心が強く、物事をはっきり言うタイプで、チームメイトにも高いレベルを求めた。ルーキー時代のランドルは、叱責されることを苦痛と感じていたが、それが自身の成長に必要だったと今では感謝しているという。
「辛かったよ、本当に辛かった。何度も怒鳴られて、その日の気分が台無しになることもあった。学校から帰って母親に叱られるのと同じ感覚だね。憧れの人を失望させたくない。『おい、何やってるんだ?ジムに行け!』って叱られる。でも、その厳しい愛がキャリアの序盤に必要だったんだ。それが今の自分につながっている」
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