ルカ・ドンチッチの衝撃トレードから早９か月。その首謀者が、ついに責任を取らされる形となった。

『ESPN』をはじめ複数の現地メディアの報道によると、現地時間11月11日（日本時間12日、日付は以下同）の午前10時に行なわれる会議で、ダラス・マーベリックスとそのオーナーのパトリック・デュモンは、GM（ゼネラルマネージャー）のニコ・ハリソンを解任する見込みであるという。

　ハリソンは今年２月、フランチャイズの顔だったドンチッチをロサンゼルス・レイカーズに放出するという、NBA史上に残る衝撃的なトレードを敢行。チームに忠誠を尽くしていた生え抜きのスーパースターを放出したことに地元ファンは怒り心頭となり、マブズのホームゲームではチームが劣勢に陥るたび“Fire Nico!（ニコをクビにしろ！）”のチャントが巻き起こっていた。
  　それでもハリソンは自身の判断が正しかったことを信じ、ドンチッチの代わりに獲得したアンソニー・デイビスや、運良くゲットした今年のドラフト１巡目指名権で手に入れた大型新人クーパー・フラッグを中心に優勝を目指して今季に臨むも、開幕11試合を終えてウエスタン・カンファレンス14位の３勝８敗（勝率27.3％）と大きく低迷。

　ミルウォーキー・バックスに114－116で敗れた10日の試合後、デュモン・オーナーはドンチッチの放出が間違いだったことをついに認めたようで、その翌日にすぐさまハリソンの解雇に動いたようだ。

『ESPN』のシャムズ・シャラニア氏によると、バスケットボール運営部門の暫定責任者として、球団OBで現アシスタントGMのマイケル・フィンリーと、同じくアシスタントGMのマット・リカルディを任命する予定だという。

　来るべくして来たようなハリソンの解雇。ついにその決断を下したマブズに今後、どのような未来が待ち受けているのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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