現地時間11月26日、デトロイト・ピストンズは敵地でボストン・セルティックスと対戦し、114－117で敗戦。フランチャイズ記録に並んでいた連勝は、13でストップした。

　球団創設78年の歴史で初となる14連勝が懸かったこの試合、ピストンズは開始10分で26－16と上々のスタートを切るも、直近５試合で４勝と波に乗るセルティックスに苦戦を強いられる。

　試合を通じて同点11回、リードチェンジ19回を記録した熱戦は、残り10秒を切ってセルティックスがわずかに１点をリード。さらに２本のフリースローが決まって３点差としたが、ピストンズも残り4.4秒の土壇場でケイド・カニングハムが３本のフリースローを獲得する。

　ここまで両チーム最多の40得点をあげていたエースは、最初の２本を順当に成功。しかし３本目、ボールは無情にもリング手前に弾かれ、セルティックスがリバウンドを獲得。同点に追いつく千載一遇のチャンスを逃し、今季４戦目（10月27日）以来の黒星を喫した。
  　試合後、カニングハムは「フリースローを決めなければいけなかった」と反省の弁。その一方で、結果をありのままに受け止め、早くも次戦への切り替えに努めていた。

「過去には戻れない。もう一度フリースローを打つことも、３ポイントを打つこともできない。ゲームは終わったんだ。

　重要なのは、（この敗戦を受けて）どう対応するか。素晴らしい成果をあげるには、まだシーズンはたくさん残っている。それが僕らのマインドだ」

　ほんの２年前にはNBA史上ワーストの28連敗を経験し、リーグ最下位（14勝68敗）の屈辱を味わったカニングハムは、長いシーズンを戦う上で一喜一憂すべきでないことを熟知している。

　この敗戦後もピストンズは、15勝３敗でイースタン・カンファレンスの首位をキープ。今後は中１日を挟んで、オーランド・マジック（11勝８敗）、マイアミ・ヒート（13勝６敗）と好調チームとの連戦が待ち受ける。

　連勝記録が途絶えてもなお、「僕たちは良いバスケットボールをプレーできている」とカニングハムの自信は揺らがない。24歳の若きリーダー率いるピストンズが、そう簡単に崩れることはなさそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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