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NBA

「彼が亡くなって、私の一部も失われた」ジョーダン、コビーの追悼式で涙。天国へ旅立った“弟”への愛を語る

ダンクシュート編集部

2020.02.25

愛する弟への想いを語ったジョーダン。スピーチ冒頭から涙があふれた。(C)Getty Images

愛する弟への想いを語ったジョーダン。スピーチ冒頭から涙があふれた。(C)Getty Images

 2月24日(日本時間25日)、ヘリコプター墜落事故で他界したコビー・ブライアントと娘のジアナ・ブライアントの追悼式「A Celebration of Life for Kobe and Gianna Bryant」が米国ロサンゼルスで行なわれた。

 コビーが現役時代に所属したロサンゼルス・レイカーズの本拠地、ステイプルズ・センターには約2万人のファンをはじめ、現役のNBAプレーヤーからレジェンドまで多くの関係者が参列。妻のヴァネッサや、コビーの目標・師であったマイケル・ジョーダン、元チームメイトのシャキール・オニールらが登壇し、故人への思いを語った。

 事故で最愛の夫と娘を亡くしたヴァネッサは娘について、「ジジ(娘の愛称)は私の光でした。彼女は私の日々をいつも照らしてくれた」と涙ながらにコメント。夫のコビーには「彼は私のすべてでした」と語り、「彼は娘たちにいつも『美しく、スマートでいること。厳しい状況の時こそ、勇敢に、前に進み続けることが大事』と話していた。彼は娘の父親としてのMVPであり、MVD(Most Valuable Dad)。私たちはベストチームです」と述べた。
 
 スピーチを終えたヴァネッサをエスコートしたジョーダンは、自身のスピーチでは冒頭から涙をこらえきれなかった。「彼は私にとって弟のような存在だった」と、普段はなかなか語ることのないコビーとの関係を赤裸々にコメント。コビーが深夜であろうと隙あらば自身に電話をかけてきたエピソードや、「彼にはやられたよ。私の泣き顔を(ネット上で)またしばらく見なければならなくなるじゃないか」と、会場を笑いに包むシーンも見られた。

 NBA引退後はバスケットボール界のレジェンド、“神様”として、フランクな言動は見られなかったジョーダンだが、この日は1人の“兄”として“弟”への愛を語っていた。
「皆はいつも私と彼の比較について話したがったが、私はただ彼についてだけ語りたかった。彼を知れば知るほど、私は自分がなり得る最高の兄になりたかった。彼が亡くなって、私の一部も失われました。きっと、ここにいる皆さんや世界中の人々もそうでしょう。ですが、この想いから学び、生きていきましょう。私も今日から、可愛い弟がいたという想い出とともに生きていきます。弟よ、安らかに」。

構成●ダンクシュート編集部

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