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NBA

「コビーは俺たちにとってのジョーダン」「大きな影響を与えてくれた人」レジェンドとの別れを惜しむ選手たち

秋山裕之

2020.01.27

ヤングはコビーに敬意を表し、彼がキャリア前期に背負った8番のジャージーで数秒間プレーした。(C)Getty Images

ヤングはコビーに敬意を表し、彼がキャリア前期に背負った8番のジャージーで数秒間プレーした。(C)Getty Images

 1月26日(日本時間27日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズは敵地ステイトファーム・アリーナでアトランタ・ホークス戦を行なったが、試合前に信じられない訃報が飛び込んできた。

 NBA史上有数のレジェンド、コビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)がヘリコプターで13歳の娘ジアナのバスケットボールの試合に向かっていた際、ロサンゼルス郊外のカラバサスで起きた墜落事故により、41歳の若さでこの世を去ることになってしまった。

 世界中が悲しみに包まれたこの日、NBAは8試合が開催されたが、サンアントニオ・スパーズ対トロント・ラプターズ戦で、試合開始から両チームが最初のポゼッションを24秒のショットクロックバイオレーションで終え、背番号24を着用していたコビーへ追悼。

 ホークスとウィザーズによる一戦でも、ジャンプボールでボールを手にしたホークスがバックコートからフロントコートへボールを運ばず8秒バイオレーション、続いてウィザーズはフロントコートまでボールを運ぶも、ショットを打たずに24秒のバイオレーションとなり、コビーがNBAで着用した8番と24番にちなんで追悼を行なった。
 
 試合はホームのホークスが152-133でウィザーズに勝利。なかでもホークスのトレイ・ヤングのコビーへの思いは人一倍強いものだった。

 この日のヤングは、試合開始から数秒間を背番号8でプレー。前半だけで21得点、10アシスト、第2クォーター終了間際にはハーフコートショットを決めて天を仰いだ。

 試合全体でヤングは“24本”のショットを放ち、そのうち13本を成功(成功率54.2%)、3ポイント54.5%(6/11)、フリースロー81.3%(13/16)を沈め、いずれもゲームハイとなる45得点、14アシストを記録し、コビーへ捧げた。

 22歳のヤングにとって、コビーはアイドルであり、NBA入りしてからはメンターとしての役割も担っていただけに、ショックが大きかったことは言うまでもない。

「最後にコビーと話した内容の1つは、どれだけ僕のゲームが進歩しているかを彼が教えてくれたこと、そしてそのことを喜んでくれたんだ」と、時折言葉に詰まりながら明かしたヤングは、このように続けた。

「彼は僕のことを誇りに思うと言ってくれたし、ジジ(ジアナの愛称)や子どもたちにとって、ロールモデルとなって尊敬されるような選手になり続けることを望んでいた」
 

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