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NBA

「後半の彼の活躍が必要なんだ」指揮官の期待に見事に応えた八村塁。ひとつの壁を乗り越え、次のステージへ

秋山裕之

2020.03.03

八村はウォリアーズ戦の第3クォーター、アグレッシブなプレーで10得点を奪取。トータルでも15得点の活躍でウィザーズの勝利に貢献した。(C)REUTER/AFLO

八村はウォリアーズ戦の第3クォーター、アグレッシブなプレーで10得点を奪取。トータルでも15得点の活躍でウィザーズの勝利に貢献した。(C)REUTER/AFLO

 ワシントン・ウィザーズは3月1日(日本時間2日、日付は以下同)に行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ戦で自慢のオフェンス力が爆発し、124-110で勝利を収めた。

 この日の勝利は、ウィザーズにとって理想的と言っていいものだった。というのも、エースのブラッドリー・ビールが前半だけで27得点を記録したのだが、後半は7得点止まり。通常であれば、ウィザーズが敗戦するケースにも関わらず、ウォリアーズ戦ではほかの選手たちが奮戦したのだ。

 第3クォーターは八村塁が両チームトップの10得点、第4クォーターにはダービス・ベルターンスが5本すべての3ポイントを沈めて15得点をマークするなど、後半は61得点のうち54得点をビール以外の選手たちが叩き出した。

「後半はいつも問題視されているので、しっかりと気を引き締めて入りました」と試合後に語った八村は、アグレッシブに攻め立て、第3クォーターにフィールドゴール50.0%(2/4)、3ポイント50.0%(1/2)、フリースロー83.3%(5/6)、3リバウンドにターンオーバーはゼロと、見事なパフォーマンスを披露。

 スコット・ブルックス・ヘッドコーチは「チームとして、後半の彼の活躍が必要なんだ」と切り出し、このように期待を寄せていた。
 
「後半も、前半と同じような積極性が見たかった。(これまで活躍できなかった)責任は彼にもあるし、その形を作っていなかった私にもある。特にルイは、リバウンドを奪ってからオープンコートでオフェンスの形を作ることができる。戦力が揃っている時には、得点の選択肢が増えるんだ。そこでルイがもっとファーストブレイクから貢献できるようになってほしい。それはこのチームにとって非常に良いことだ」

 ポジティブな点が多くあったウォリアーズ戦を終えたウィザーズは、3日にサクラメント・キングス、4日にはポートランド・トレイルブレイザーズとの2連戦が待ち構えている。

 直近10試合で7勝3敗と右肩上がりのキングスは、26勝34敗でウエスタン・カンファレンス11位、オールスターガードのデイミアン・リラードを鼠径部負傷のため欠いているブレイザーズは、27勝35敗でウエスト9位と、いずれもプレーオフ出場争いをしている。ウエストは団子レースとなっており、1試合の結果で順位が入れ替わる。1敗も許されない状況のため、キングスとブレイザーズは序盤からアグレッシブに攻め立ててくるだろう。ウィザーズも試合開始から気を引き締めて臨むことが求められる。

文●秋山裕之(フリーライター)

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