NBAでは、長い歴史において新人王を2人が同時受賞した例が3回ある。そのうちのひとつが、1994-95シーズンのグラント・ヒル(元デトロイト・ピストンズほか)とジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか)だ。ともにバスケットボール殿堂入りも果たしているレジェンドだが、ヒルは新人王を分け合ったことには悔しさを覚えているようだ。
203cm・102kgのヒルは、カレッジの名門デューク大で4年間を過ごし、NCAAチャンピオンに2度輝くなど、大型ルーキーとして1994年のドラフト3位指名でピストンズ入り。1年目から再建中のチームでエースを任せられ、70試合に出場して平均19.9点、6.4リバウンド、5.0アシスト、1.77スティール、0.89ブロックを残し、いきなりオールスター出場も果たした。
そのヒルと同じく1位票43票を獲得したのが、ドラフト2位指名でマブズ入りしたキッドだった。193cm・95kgの司令塔は79試合に出場し、平均11.7点、5.4リバウンド、7.7アシスト、1.91スティールを記録。マブズは36勝46敗と、ヒルを擁したピストンズ(28勝54敗)を上回る成績を残した。
53歳となったヒルは、ヴィンス・カーターとトレイシー・マッグレディ(ともに元トロント・ラプターズほか)がホストを務めるポッドキャスト番組『Cousins with Vince Carter & Tracy McGrady』に出演。
キッドとの新人王同時受賞を聞いた際、どう感じたかを尋ねられると、ヒルは「“強盗に遭った”(笑)」と即座に答えた。
「彼は同じ年にリーグに入ったし、このことに関してはよくジョークを言っているよ。仲間だし、高校時代のナイキキャンプでもチームメイトだったけど、一度もパスをくれたことがなかったと思う。彼は当時2年生で、私は4年生だった。彼はポイントガードのはずなのに、ナイキキャンプでは一度もパスをくれなかったんだ」
これにはカーターもマッグレディも大笑い。「私はその試合でつま先をケガして、その後、彼は私よりもひとつ上の順位でドラフト指名された。そして新人王を分け合うことになった」と悔しさを滲ませたが、一方でキッドの能力も認めていた。
「今でも悔しいよ。でも、誰かと分け合うなら、彼と分け合うのも悪くない。過去の成績を見返してみてほしい。それ以上は何も言うつもりはない」
ヒルは2000年にオーランド・マジックに移籍後はケガに悩まされ、本来の輝きを失ってしまったが、歴代トップクラスのオールラウンド能力は本物だった。
対するキッドは、アシスト王5回、歴代3位の通算1万2091アシスト、同6位のトリプルダブル107回を記録するなど、稀代の万能ガードとして名を馳せた。
ともに2018年に殿堂入りを果たしており、当時の投票者たちが両者を同列に評価したのは正しかったと言えるだろう。
構成●ダンクシュート編集部
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そのヒルと同じく1位票43票を獲得したのが、ドラフト2位指名でマブズ入りしたキッドだった。193cm・95kgの司令塔は79試合に出場し、平均11.7点、5.4リバウンド、7.7アシスト、1.91スティールを記録。マブズは36勝46敗と、ヒルを擁したピストンズ(28勝54敗)を上回る成績を残した。
53歳となったヒルは、ヴィンス・カーターとトレイシー・マッグレディ(ともに元トロント・ラプターズほか)がホストを務めるポッドキャスト番組『Cousins with Vince Carter & Tracy McGrady』に出演。
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「彼は同じ年にリーグに入ったし、このことに関してはよくジョークを言っているよ。仲間だし、高校時代のナイキキャンプでもチームメイトだったけど、一度もパスをくれたことがなかったと思う。彼は当時2年生で、私は4年生だった。彼はポイントガードのはずなのに、ナイキキャンプでは一度もパスをくれなかったんだ」
これにはカーターもマッグレディも大笑い。「私はその試合でつま先をケガして、その後、彼は私よりもひとつ上の順位でドラフト指名された。そして新人王を分け合うことになった」と悔しさを滲ませたが、一方でキッドの能力も認めていた。
「今でも悔しいよ。でも、誰かと分け合うなら、彼と分け合うのも悪くない。過去の成績を見返してみてほしい。それ以上は何も言うつもりはない」
ヒルは2000年にオーランド・マジックに移籍後はケガに悩まされ、本来の輝きを失ってしまったが、歴代トップクラスのオールラウンド能力は本物だった。
対するキッドは、アシスト王5回、歴代3位の通算1万2091アシスト、同6位のトリプルダブル107回を記録するなど、稀代の万能ガードとして名を馳せた。
ともに2018年に殿堂入りを果たしており、当時の投票者たちが両者を同列に評価したのは正しかったと言えるだろう。
構成●ダンクシュート編集部
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