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NBA

「これまでのNBAキャリアで最高」ヨキッチが自賛した“魔法のパス”「隙間が見えただけ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2026.10.13

プレシーズンから華麗なパスを繰り出したヨキッチ。本人も「キャリア最高」と認めるほどのプレーだった。(C)Getty Images

プレシーズンから華麗なパスを繰り出したヨキッチ。本人も「キャリア最高」と認めるほどのプレーだった。(C)Getty Images

 今季でキャリア12年目を迎えるデンバー・ナゲッツの大黒柱ニコラ・ヨキッチ。211cm・129kgのビッグマンは、過去2シーズン連続で平均トリプルダブルを達成しているオールラウンダーでもあり、昨季はキャリア初のアシスト王に輝いた。

 ナゲッツのプレシーズン初戦となった現地時間10月4日(日本時間5日)のユタ・ジャズ戦。ヨキッチは左ベースラインでドリブルを突き、右コーナーにいたキャメロン・ジョンソンへビハインド・ザ・バックのクロスコートパスを通し、3ポイントを演出した。

 まるで魔法のようなパスはたちまちSNS上で話題に。元アシスト王のスティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)も絶賛するほどのプレーだったが、当の本人はどう思っているのか。

 11日にナゲッツのロッカールームで、ヨキッチは「おそらく、これまでのNBAキャリアで最高のパスだったね。いいパスだったよ。ただパスを通せる隙間が見えただけ。それで、やってみようとしたのさ。結果的にいいパスになったよ」と口にしていた。

 プレシーズンゲームとはいえ、ヨキッチのアシストが強烈なインパクトを与えたことは間違いない。本人は謙遜するも、デイビッド・アデルマンHC(ヘッドコーチ)は「史上最高のパスのひとつだ」と絶賛した。
 
「正直、ライブで見た時はあのパスの角度まではよくわかっていなかった。だから後で映像を見返してみて、横転しそうになったね...。私は幸運なことに、マジック(ジョンソン)や(ラリー)バードといった選手たちのプレーを見てきた。彼らが何をするか、プレーが起こる前にどう状況を捉えているか、そういったことすべてをね。

 彼らはローテーションを理解し、対戦相手のディフェンスを熟知していた。でも、ニコラは全く別次元の存在でね...。これは新しいものなんだよ」

 ヨキッチの凄さは、バスケットボールIQの高さや視野の広さだけではない。長い距離を走る味方にも、右腕一本で正確なパスを届ける肩と腕の強さを備えている。

 来年2月には32歳となるヨキッチだが、パスの精度や視野の広さに衰えは見られず、むしろ年々進化しているようにも映る。今季も“ジョーカー”はアシスト王争いの有力候補であり、ファンを驚かせるパスでハイライトを彩ってくれそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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