NBA

スティーブ・ナッシュがジョーダンとの対戦を回顧「本当に恐れを抱いた」と当時の心境を告白

秋山裕之

2020.05.08

ナッシュ(右)の憧れの選手はトーマス。その一方で、ジョーダン(左)には畏怖の念を抱いていたという。(C)Getty Images

 新型コロナウイルスの影響により、3月12日(日本時間13日、日付は以下同)にレギュラーシーズンが中断されてから8週間が経過。外出自粛による自宅待機となっている現状において、選手たちはインスタライブやリモート出演などでメディアへ顔を出しているほか、OBがホストを務めるYouTubeやポッドキャストの番組も注目を集めている。

 マット・バーンズ(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)とスティーブン・ジャクソン(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)がMCの番組『ALL THE SMOKE』もそのひとつ。5月7日(日本時間8日、日付は以下同)に公開された最新エピソードには、2018年にバスケットボール殿堂入りを果たしたスティーブ・ナッシュがゲストに登場した。
 
 フェニックス・サンズなどでプレーしたナッシュは、18シーズンのキャリアで平均14.3点、3.0リバウンド、8.5アシストをマーク。アシスト王に輝くこと5回、通算アシスト(1万335本)は歴代3位に名を連ね、オールスターに8度、オールNBAチームにも7度選出されたほか、2005、06年には2年連続でシーズンMVPに輝いたすばらしい実績を残している。

 身体能力にこそあまり恵まれなかったが、ハードな練習で培ったシュート力、サッカーで身につけたスペーシング、そして天性のゲームメーク力を誇り「最も一緒にプレーしてみたい選手」に名を挙げられたこともあるチームプレーヤーだ。

 そんなナッシュが憧れていたヒーローは、デトロイト・ピストンズのスタープレーヤー、アイザイア・トーマスだったという。

「私のヒーローはアイザイア・トーマスだった。可能な限り真似したいと思っていたよ。彼はすべてを持ち合わせていたけど、ジャンプして人を跳び越えることはなかった。それを観て『オッケー。僕でも真似することができる人がいるんだ』って思ったんだ。彼は機敏なだけじゃなく、スキルを有効に使っていたし、クリエイティビティと生まれつきの競争心があった。それに、彼が秘めていた闘志は信じられないものだったね」
 
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トーマスに憧れた一方で、ジョーダンには“畏怖の念”を抱いたナッシュ