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NBA

「普段ならばギアを上げている時」「即興のジムを作った」新型コロナで自宅待機を余儀なくされている選手たちの苦悩とは?

秋山裕之

2020.05.13

自宅に練習場があるレブロンのような選手はごく一部で、一般的なプレーヤーにとって家でできるトレーニングは限られているようだ。(C)Getty Images

自宅に練習場があるレブロンのような選手はごく一部で、一般的なプレーヤーにとって家でできるトレーニングは限られているようだ。(C)Getty Images

 5月12日(日本時間13日、日付は以下同)。NBA選手会の代表を務めるクリス・ポール(オクラホマシティ・サンダー)が、スター選手たちを集めてプライベートな電話会談を11日に行なったと『Yahoo! Sports』のクリス・ヘインズ記者が報じた。

 同記者によると、この電話会談にはレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス(ともにロサンゼルス・レイカーズ)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)といった超大物が参加。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防止すべく、NBAがシーズン中断に踏み切ってから約2か月。選手たちはシーズン再開を望んでいるのは明らかで、アダム・シルバー コミッショナーは、シーズン再開に向けた決断を2~4週間以内に下す予定だという。

 今月に入り、州によって規制が緩和された都市が出てきたことで、クリーブランド・キャバリアーズやポートランド・トレイルブレイザーズなど、いくつかのチームはトレーニング施設が解禁となり、個人でワークアウトを再開することができているのだが、全選手が施設でトレーニングできているわけではない。

 11日に『HoopsHype』へ掲載された記事の中では、複数のNBA選手たちが自宅でゲームシェイプを保つ難しさを口にしていた。
 
 ニューヨーク・ニックスのエルフリッド・ペイトンは「刑務所でワークアウトしているようなものだ」と笑いながら切り出すと、こう続けた。

「自宅では体幹を鍛えるトレーニングをたくさんやっている。プランク(体幹トレーニングの1つ)やシットアップ(ウェイトトレーニングの1つ)といったことをね。あとは近所をランニングしたり、家の前でダッシュしたりね。それ以外にも、家でワークアウトをしている」

 シーズン中断から数日が経過した3月16日にニューヨークから家族でルイジアナ州へ戻ったペイトン。キャリア6年目のポイントガードにとって、レギュラーシーズンの時期に故郷に帰省することに、大きな違和感があったようだ。

「俺の身体には、この時期はまだプレーすべき時だと染みついているんだ。普段ならばギアを上げている時だし、いつもと違う感じさ。なんだか違和感があるね」と同メディアへ語っていた。

 ペイトンと同じキャリア6年目のラングストン・ギャロウェイ(デトロイト・ピストンズ)はこう話す。

「俺は妻と一緒に裏庭へ即興のジムを作ったんだ。そこでウェイトやダンベルを持ち上げたりしている。今だと(心肺機能を向上して持久力向上や健康増進を図る)カーディオが大きな役目を果たしているね。今自分がフォーカスしているのは、(この状況で)コンディションを整えて、どれだけゲームシェイプに近い状態をキープできるか、ということだ」
 

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