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ユーロリーグがシーズン中止を発表。欧州10か国間の移動の難しさ、選手のケガのリスクを考慮

ダンクシュート編集部

2020.05.26

シェーン・ラーキン擁するトルコのアナドール・エフェスは初の頂点を見据えていたが、悲願は来季に持ち越しに。(C)Getty Images

 5月25日、欧州最高峰のバスケットボールリーグ、ユーロリーグが2019-20シーズンを中止すると発表した。

 欧州10か国から強豪18チームが集う同リーグは、NBAに次ぐ世界第2のバスケットボールリーグとして知られる。新型コロナウイルスの影響により、3月12日にシーズンが中断して以降、再開の可能性を探ってきたものの、選手、コーチ、ファン、地域社会の健康と安全を最優先にした結果、今回の決断に至った。

 ユーロリーグバスケットボール・プレジデント兼CEOのジョルディ・ベルトメウ氏は声明の中で、「過去20年で最も難しい決断」とし、「我々がコントロールできない要因により、ヨーロッパのバスケットボール史上で最も成功したエキサイティングなシーズンを短縮することを余儀なくされた」とコメント。複数の国にまたがって移動を繰り返す難しさや、中断明けの選手のケガのリスクも考慮した上での苦渋の決断だと語った。
 
 今季のユーロリーグは当初、レギュラーシーズン34試合が2019年10月3日~2020年4月10日、年間王者を決めるファイナル4(準決勝&決勝)はドイツのケルンで5月22~24日に開催される予定だった。しかしシーズン中止により、今季はチャンピオンを決めずに終了。第28節までのリーグ順位は以下の通りとなっている。

1.アナドール・エフェス(トルコ)     24勝4敗
2.レアル・マドリー(スペイン)      22勝6敗
3.FCバルセロナ(スペイン)       22勝6敗
4.CSKAモスクワ(ロシア)       19勝9敗
5.マッカビ・テルアビブ(イスラエル)   19勝9敗
6.パナシナイコス(ギリシャ)       14勝14敗
7.ヒムキ・モスクワ(ロシア)       13勝15敗
8.フェネルバフチェ(トルコ)       13勝15敗
9.ジャルギリス・カウナス(リトアニア)  12勝16敗
10.バレンシア・バスケット(スペイン)  12勝16敗
11.オリンピアコス(ギリシャ)      12勝16敗
12.オリンピア・ミラノ(イタリア)    12勝16敗
13.サスキ・バスコニア(スペイン)    12勝16敗
14.レッドスター(セルビア)       11勝17敗
15.LDLCアスベル(フランス)     10勝18敗
16.アルバ・ベルリン(ドイツ)      9勝19敗
17.FCバイエルン・ミュンヘン(ドイツ) 8勝20敗
18.ゼニト・サンクトペテルブルク(ロシア)8勝20敗

 なお、来季の2020-21シーズンは今季と同様の18チームで、10月1日の開幕を予定しているという。

構成●ダンクシュート編集部
 
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