バスケW杯

「難しい決断だった」八村塁が残り2試合を欠場。NBA開幕に備えて休養へ

ダンクシュート編集部

2019.09.07

八村は7月のサマーリーグからワールドカップまでほとんど休まずプレーしてきた。9月下旬からスタートするNBAのトレーニングキャンプに備え、休暇を取ることに。(C)Getty Images

 8月31日から中国で開催されているFIBAワールドカップ。日本は1次ラウンドでトルコ、チェコ、アメリカとそれぞれ対戦したものの、3連敗を喫してグループ最下位となり、2次ラウンド進出を逃した。
 
 これにより日本は、東莞で行なわれる下位グループ戦に挑むことに。初戦はニュージーランド、2戦目はモンテネグロとの対戦が組まれているが、6日にチームが、下位グループの2試合で八村塁を欠場させると発表した。


 6月のNBAドラフトでワシントン・ウィザーズに指名された八村は、7月にNBAのサマーリーグに参加し、8月には日本代表のメンバーとしてワールドカップの強化マッチに出場。そして本大会に挑むなど、今夏は非常にハードなスケジュールをこなしてきた。予選ラウンドでは平均13.3点・5.6リバウンドをあげるも、大会中にヒザの不調と疲労を抱えていたため、9月下旬からスタートするNBAのトレーニングキャンプを考慮して、休暇を取ることとなった。
 八村は「今回の決定はウィザーズ、日本チーム、そして自分自身にとってとても難しい決断だった。体調は様子を見ている段階だが、ウィザーズ、日本チームともに、NBAのシーズン、そして東京オリンピックに向けて、僕がベストな状態になれるように、最大限の協力をしてくれると信じている」とコメントを発表している。

 エースの不在はチームにとって大きな痛手で、ファンにとっても残念なニュースだが、ほかの選手にとっては自身の実力を示す絶好のチャンスだ。とりわけアメリカ戦で輝きを放った馬場雄大は、ボールタッチやシュート機会がさらに増えることが予想され、残る2試合では20点超えも期待される。また1次ラウンドで6分間しか出番がなかったビッグマンのシェーファー・アヴィ幸樹も、プレータイムが増えるかもしれない。

 八村を欠いた状況で、ほかの選手がステップアップできるか。良い形で大会を終えるためにも、今こそチーム一丸となって戦う時だ。

構成●ダンクシュート編集部
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