勝利こそすべてのプロスポーツリーグにおいて、最大の醍醐味とも言えるのが、弱者が強者を倒す"ジャイアントキリング"だ。NBAのプレーオフ73年の歴史のなかで、今も語り継がれる名アップセット10選をお届けしよう。
■05
2010-11 ウエスタン・カンファレンス1回戦
メンフィス・グリズリーズ
レギュラーシーズン:46勝36敗(.561)/第8シード
相手:サンアントニオ・スパーズ
レギュラーシーズン:61勝21敗(.744)/第1シード
Game 1:グリズリーズ○101-98●スパーズ
Game 2:グリズリーズ●87-93○スパーズ
Game 3:グリズリーズ○91-88●スパーズ
Game 4:グリズリーズ○104-86●スパーズ
Game 5:グリズリーズ●103-110○スパーズ
Game 6:グリズリーズ○99-91●スパーズ
大黒柱のマルク・ガソルと前年に加入したザック・ランドルフを軸に5年ぶりに大舞台の切符を掴んだグリズリーズは、1回戦で第1シードのスパーズと激突。第1戦、シェーン・バティエの逆転弾でプレーオフ通算13戦目にして初勝利を手にすると、地元での3、4戦目に連勝し王手をかける。再びホームに戻った第6戦、試合はグリズリーズの4点リードで最終クォーターへ。この土壇場で、ランドルフが覚醒する。最後の12分間で17得点の固め打ちを披露し、球団史上初の1回戦を突破へ牽引。"プレーオフで勝てない"チームを呪縛から解き放った。
■06
2012-13 ウエスタン・カンファレンス・セミファイナル
メンフィス・グリズリーズ
レギュラーシーズン:56勝26敗(.683)/第5シード
相手:オクラホマシティ・サンダー
レギュラーシーズン:60勝22敗(.732)/第1シード
Game 1:グリズリーズ●91-93○サンダー
Game 2:グリズリーズ○99-93●サンダー
Game 3:グリズリーズ○87-81●サンダー
Game 4:グリズリーズ○103-97●サンダー
Game 5:グリズリーズ○88-84●サンダー
1回戦でクリッパーズを破ったグリズリーズは、2年前のセミファイナルで敗れた宿敵、サンダーと再び相まみえた。初戦こそケビン・デュラントに35得点を許して敗れたが、第2戦から怒涛の4連勝でリベンジを達成。延長に突入した第4戦をガソル、ランドルフ、マイク・コンリーの活躍でモノにすると、第5戦はランドルフが28得点、14リバウンドと躍動。リーグ屈指の攻撃力を誇る相手を平均89.6点に抑え込んだ守備力と強い団結力で、またも大物食いをやってのけた。
■07
1994-95 ウエスタン・カンファレンス1回戦
ヒューストン・ロケッツ
レギュラーシーズン:47勝35敗(.573)/第6シード
相手:ユタ・ジャズ
レギュラーシーズン:60勝22敗(.732)/第3シード
Game 1:ロケッツ●100-102○ジャズ
Game 2:ロケッツ○140-126●ジャズ
Game 3:ロケッツ●82-95○ジャズ
Game 4:ロケッツ○123-106●ジャズ
Game 5:ロケッツ○95-91●ジャズ
前年初優勝を果たしたロケッツだったが、迎えた95年は47勝止まり。しかし、第6シードで臨んだプレーオフで王者の実力を発揮する。初戦は僅差で敗れるも、第2戦はチーム全体で19本の3ポイントを沈めて快勝。再びリードを許した第4戦では、主砲アキーム・オラジュワンが40得点、新加入のクライド・ドレクスラーが41得点と大当たり。最終戦も終盤の逆転劇で難敵ジャズを蹴散らした。勢いに乗ったチームはその後も格上を次々と破り、史上最低シードでの連覇を成し遂げた。
■05
2010-11 ウエスタン・カンファレンス1回戦
メンフィス・グリズリーズ
レギュラーシーズン:46勝36敗(.561)/第8シード
相手:サンアントニオ・スパーズ
レギュラーシーズン:61勝21敗(.744)/第1シード
Game 1:グリズリーズ○101-98●スパーズ
Game 2:グリズリーズ●87-93○スパーズ
Game 3:グリズリーズ○91-88●スパーズ
Game 4:グリズリーズ○104-86●スパーズ
Game 5:グリズリーズ●103-110○スパーズ
Game 6:グリズリーズ○99-91●スパーズ
大黒柱のマルク・ガソルと前年に加入したザック・ランドルフを軸に5年ぶりに大舞台の切符を掴んだグリズリーズは、1回戦で第1シードのスパーズと激突。第1戦、シェーン・バティエの逆転弾でプレーオフ通算13戦目にして初勝利を手にすると、地元での3、4戦目に連勝し王手をかける。再びホームに戻った第6戦、試合はグリズリーズの4点リードで最終クォーターへ。この土壇場で、ランドルフが覚醒する。最後の12分間で17得点の固め打ちを披露し、球団史上初の1回戦を突破へ牽引。"プレーオフで勝てない"チームを呪縛から解き放った。
■06
2012-13 ウエスタン・カンファレンス・セミファイナル
メンフィス・グリズリーズ
レギュラーシーズン:56勝26敗(.683)/第5シード
相手:オクラホマシティ・サンダー
レギュラーシーズン:60勝22敗(.732)/第1シード
Game 1:グリズリーズ●91-93○サンダー
Game 2:グリズリーズ○99-93●サンダー
Game 3:グリズリーズ○87-81●サンダー
Game 4:グリズリーズ○103-97●サンダー
Game 5:グリズリーズ○88-84●サンダー
1回戦でクリッパーズを破ったグリズリーズは、2年前のセミファイナルで敗れた宿敵、サンダーと再び相まみえた。初戦こそケビン・デュラントに35得点を許して敗れたが、第2戦から怒涛の4連勝でリベンジを達成。延長に突入した第4戦をガソル、ランドルフ、マイク・コンリーの活躍でモノにすると、第5戦はランドルフが28得点、14リバウンドと躍動。リーグ屈指の攻撃力を誇る相手を平均89.6点に抑え込んだ守備力と強い団結力で、またも大物食いをやってのけた。
■07
1994-95 ウエスタン・カンファレンス1回戦
ヒューストン・ロケッツ
レギュラーシーズン:47勝35敗(.573)/第6シード
相手:ユタ・ジャズ
レギュラーシーズン:60勝22敗(.732)/第3シード
Game 1:ロケッツ●100-102○ジャズ
Game 2:ロケッツ○140-126●ジャズ
Game 3:ロケッツ●82-95○ジャズ
Game 4:ロケッツ○123-106●ジャズ
Game 5:ロケッツ○95-91●ジャズ
前年初優勝を果たしたロケッツだったが、迎えた95年は47勝止まり。しかし、第6シードで臨んだプレーオフで王者の実力を発揮する。初戦は僅差で敗れるも、第2戦はチーム全体で19本の3ポイントを沈めて快勝。再びリードを許した第4戦では、主砲アキーム・オラジュワンが40得点、新加入のクライド・ドレクスラーが41得点と大当たり。最終戦も終盤の逆転劇で難敵ジャズを蹴散らした。勢いに乗ったチームはその後も格上を次々と破り、史上最低シードでの連覇を成し遂げた。