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バスケW杯

13年ぶりのW杯は5連敗で終焉…「史上最強」のアカツキファイブが世界で通用しなかった理由

中村健吾(ダンクシュート編集部)

2019.09.10

1次ラウンド突破が期待されたが、最終的に1勝もできず5連敗……。攻守で力の差を見せつけられた。(C)Getty Images

1次ラウンド突破が期待されたが、最終的に1勝もできず5連敗……。攻守で力の差を見せつけられた。(C)Getty Images

 “アジアでは勝てても世界では勝てない”。

 そんな現実を突きつけられた大会だった。

 ワールドカップ前、日本のファンやメディアはアカツキファイブに大きな期待を抱いていた。

 これまでの日本は他国に比べて高さ(身長)がなく、平面では勝負できても空中戦でアドバンテージを取られることが多かった。だがフロントコート(スモールフォワード、パワーフォワード、センター)に206cmの渡邊雄太、203cmの八村塁、210cmのファジーカス ニックが入ったことで、“世界水準”の高さを手に入れることに成功。加えてこの“ビッグ3”は八村と渡邊が現役のNBAプレーヤー、ファジーカスはかつてNBAでプレーした実績があり、“史上最強の日本代表”という声も多く聞かれた。

 8月下旬に埼玉で行なわれたワールドカップ前の強化マッチでは、初戦でFIBAランキング5位のアルゼンチンに好勝負を演じ、2戦目には格上のドイツに劇的な逆転勝ち。八村が欠場した3戦目のチュニジア戦は2点差で惜敗したものの、渡邊が「自信につながった3戦だったと思う」と語ったように、相手にリードを奪われても、最後まで食らいつく粘りを披露した。

 本戦ではアメリカ戦は厳しいが、トルコとチェコには勝てるチャンスがあると言われていた。
 しかし、そんなシナリオは無残にも崩れ去る。

 1次ラウンド初戦となったトルコ戦では第1クォーターで12-28と大きくつまずき、その悪い流れを修正できないまま19点差の負け。エースの八村が徹底マークで15得点に封じられたほか、守備でもローテーションミスからイージーバスケットを許した。

 2戦目のチェコ戦では最初の10分間は互角の勝負を演じるも、ターンオーバーの多さ(14)や、フリースロー成功率が44%(18本中8本)に沈んだことが響き2連敗。これにより1次ラウンド敗退が決まり、選手たちの自信は完全に打ち砕かれた。そして3戦目のアメリカ戦ではティップオフから相手の圧に押され、53点差とバスケ大国に格の違いを見せつけられている。


 さらに悪いことに順位決定ラウンドでは八村(ヒザの痛みと疲労)と司令塔の篠山竜青(左足のケガ)がチームを離脱してしまう。大会後に渡邊が「塁と竜青さんが抜けたことで、精神的にも来てしまった」と明かしたように、先発2人が抜けたことは戦力面だけでなく、メンタル面にも影響した。その結果がニュージーランド戦の大敗(81-111)だ。最終戦のモンテネグロ戦では第3クォーター中盤までは渡邊を中心に何とか食らいついていたが、大事な場面で決め切る力がなく15点差で敗れ去った。

 平均66.8点は32チーム中30位、フィールドゴール成功率(38.4%)と平均リバウンド(32.4本)は同28位、5試合で平均26点差をつけられる文字通りの完敗。今大会で日本が奪った最大のリードはわずか4点(モンテネグロ戦)で、試合の後半でリードしたシチュエーションは1度もなく、ほとんどの時間で受け身に回り、相手にイニシアチブを握られた。
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日本が他国に比べて大きく劣った攻守の質、そして個の力

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