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「テキサスより安全」スパーズのポポビッチHCがオーランド入り。71歳の御大が“再開後のシーズンを戦う意義”を語る

ダンクシュート編集部

2020.07.14

プレーオフ出場に黄信号が灯っているスパーズだが、ポポビッチHCはそれ以外にも戦う意義を見出している。(C)Getty Images

 サンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチ(HC)が、再開後のシーズンが行なわれるオーランド入りした。

 ポポビッチHCは御年71歳。新型コロナウイルスは高齢者ほど重症化しやすいため、全米屈指の感染者数が出てしまっているフロリダ州へ行くのをためらっているかと思いきや、「(スパーズのある)テキサス州にいるより安全」と語っているとのこと。『NBA.com』のマイケル・C・ライト記者が伝えている。

 当初、ポポビッチHCはシーズン再開に懐疑的で、「『71歳の私は、このような状況下で本当に過ごしたいのはこの地なのか』と自問自答した」と、不安を抱えていたという。しかし、アダム・シルバー・コミッショナーをはじめ、多くの人と話していくなかで、シルバーを筆頭にNBAがいかに万全を期しているかを理解し、考えが変わったようだ。

「NBAの決定に忠実に従うということではない。しかし、再開の地ほど安全な場所はない。有識者の見解や医学的な視点から鑑みても、ここにいる方が安全と言わざるを得ないね」
 
 シーズン中断時点で27勝36敗、ウエスタン・カンファレンス12位と苦戦しているスパーズは、ラマーカス・オルドリッジが右肩の手術を受けたため、第2幕を欠場することが決まっている。8位以内に入るには、デイミアン・リラード&CJ・マッカラムが健在の9位ポートランド・トレイルブレイザーズ、ザイオン・ウィリアムソンの復帰以降は10勝9敗と調子を上げていた10位のニューオリンズ・ペリカンズなどを倒さねばならず、リーグ史上最長となる23シーズン連続のプレーオフ出場に黄信号が灯っているのは否めない。

 しかし、ポポビッチHCはプレーオフ進出以外にも戦う意義を見出している。ジョージ・フロイド氏の死を発端にした人種差別問題に対して、「シーズンの再開は、こうした事への注目を維持するいい機会になるはず」と考えているからだ。

「みんな理解しているように、勇気があれば変革をもたらすことができる。今私たちは、その重要な局面にいるんだ」

構成●ダンクシュート編集部

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