2016年のドラフト1位でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに入団したベン・シモンズ。208㎝の大型司令塔は1年目こそケガで全休するも、1年遅れてデビューした2017-18シーズンに平均15.8点、8.1リバウンド、8.2アシストとオールラウンドな活躍で、新人王に輝いた。
2年目には早くもオールスターに選ばれ、スタープレーヤーの仲間入り。それまで下位に低迷していたシクサーズは、彼の加入によって2年連続で50勝超え(2017-18:52勝、2018-19:51勝)をマークした。
ただその一方で、ドライブ中心のプレースタイルはエースビッグマンで相棒のジョエル・エンビードのスペースを潰しがちで、3ポイントを筆頭に、シュート力の低さも批判の対象になっていた。
4年目の今季はキャリアで初めて3ポイントを沈めたものの、平均16.4点、7.8リバウンド、8.0アシスト、3ポイント成功率28.6%(2/7)と期待されたほどの成長は見られず。チームもミルウォーキー・バックスやトロント・ラプターズ、ボストン・セルティックスといったライバル球団に後れを取り、カンファレンス6位に沈んでいる。
ポイントガードからパワーフォワードにポジションチェンジしたシーディングゲーム初戦では19得点、13リバウンド、5アシストの働きで勝利の立役者に。しかし、8月5日のワシントン・ウィザーズ戦でヒザを負傷。検査の結果、左ヒザ膝蓋骨の亜脱臼が判明しシーズン全休が決定した。
今年のオフシーズンは新型コロナウイルスによる影響でビッグネームの移籍は少ないと予想されるが、シクサーズにとっては多忙なオフになるかもしれない。
その理由はシモンズにトレードの噂があるからだ。
アウトサイドシュートという致命的な欠点はあるとはいえ、まだ24歳と伸びしろは十分。現状ではクリーブランド・キャバリアーズ、ポートランド・トレイルブレイザーズが移籍先候補に挙がっているが、今後さらに多くの噂が出てくるだろう。
今年2月にシモンズはエンビードについて「彼とプレーするのは楽しい」と述べ、先日エンビードも「ベンとは引退まで一緒にプレーしたい」と語っていた。
とはいえ、ゴール付近でのプレーを好む両者の相性は良くなく、プレーオフでも2年連続で2回戦敗退している。この2人がシクサーズをイースト屈指の強豪に押し上げたのは紛れもない事実だが、どちらかがプレースタイルを変えない限り、チームが"次のステージ"に進むのは難しい。
現状維持かコンビ解消か――。ブレッド・ブラウン・ヘッドコーチの処遇を含め、ゼネラルマネージャーのエルトン・ブランドがどんな手を打つのか見ものだ。
構成●ダンクシュート編集部
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2年目には早くもオールスターに選ばれ、スタープレーヤーの仲間入り。それまで下位に低迷していたシクサーズは、彼の加入によって2年連続で50勝超え(2017-18:52勝、2018-19:51勝)をマークした。
ただその一方で、ドライブ中心のプレースタイルはエースビッグマンで相棒のジョエル・エンビードのスペースを潰しがちで、3ポイントを筆頭に、シュート力の低さも批判の対象になっていた。
4年目の今季はキャリアで初めて3ポイントを沈めたものの、平均16.4点、7.8リバウンド、8.0アシスト、3ポイント成功率28.6%(2/7)と期待されたほどの成長は見られず。チームもミルウォーキー・バックスやトロント・ラプターズ、ボストン・セルティックスといったライバル球団に後れを取り、カンファレンス6位に沈んでいる。
ポイントガードからパワーフォワードにポジションチェンジしたシーディングゲーム初戦では19得点、13リバウンド、5アシストの働きで勝利の立役者に。しかし、8月5日のワシントン・ウィザーズ戦でヒザを負傷。検査の結果、左ヒザ膝蓋骨の亜脱臼が判明しシーズン全休が決定した。
今年のオフシーズンは新型コロナウイルスによる影響でビッグネームの移籍は少ないと予想されるが、シクサーズにとっては多忙なオフになるかもしれない。
その理由はシモンズにトレードの噂があるからだ。
アウトサイドシュートという致命的な欠点はあるとはいえ、まだ24歳と伸びしろは十分。現状ではクリーブランド・キャバリアーズ、ポートランド・トレイルブレイザーズが移籍先候補に挙がっているが、今後さらに多くの噂が出てくるだろう。
今年2月にシモンズはエンビードについて「彼とプレーするのは楽しい」と述べ、先日エンビードも「ベンとは引退まで一緒にプレーしたい」と語っていた。
とはいえ、ゴール付近でのプレーを好む両者の相性は良くなく、プレーオフでも2年連続で2回戦敗退している。この2人がシクサーズをイースト屈指の強豪に押し上げたのは紛れもない事実だが、どちらかがプレースタイルを変えない限り、チームが"次のステージ"に進むのは難しい。
現状維持かコンビ解消か――。ブレッド・ブラウン・ヘッドコーチの処遇を含め、ゼネラルマネージャーのエルトン・ブランドがどんな手を打つのか見ものだ。
構成●ダンクシュート編集部
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