NBA史上最高の選手を議論する際、最大の障害となるのが"時代の違い"だ。時代によってプレースタイルが異なるため、公正な比較を難しくしているが、"バスケットの神様"ことマイケル・ジョーダンは現代のバスケットボールにもアジャストできると、現役時代にチームメイトで、現在はゴールデンステイト・ウォリアーズでヘッドコーチを務めるスティーブ・カーが主張している。
現在カーが率いるウォリアーズはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンらを中心に2016-17シーズンにシーズン新記録となる73勝をマークした。
それ以前の記録を持っていたのが1995-96シーズンのシカゴ・ブルズ(72勝)だ。ジョーダン、スコッティ・ピッペン、デニス・ロッドマン、トニー・クーコッチらタレントが揃い、圧倒的な強さを誇った。シャキール・オニール&コビー・ブライアントを擁した1999-2000シーズンのレイカーズ(67勝)、マジック・ジョンソンとカリーム・アブドゥル・ジャバーが君臨した1986-87シーズンのレイカーズ(65勝)、名手ラリー・バードを中心とした1985-86シーズンのボストン・セルティックス(67勝)などを含めて最強チーム候補にたびたび挙げられるなかで、カーによればブルズは"特別"だという。
『The Ringer』の『The Bill Simmons Podcast』に出演したカーは、ホストのビル・シモンズ氏に2017年のウォリアーズに対抗できるチームを問われ、ブルズの名前を出した。
「当時のブルズを振り返ると、現代でも十分に戦える仕様だった。アウトサイドのシュート力を多少差し引いた評価だが、あのチームはそれが可能だった」
カーが言うように、当時のブルズにはカリー&トンプソンの"スプラッシュ・ブラザーズ"のような絶対的なシューターはいなかったが、攻守においてそれを凌駕する力を持っていたという。
「ロン・ハーパー、マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペン、トニー・クーコッチ、デニス・ロッドマンのユニットは、2020年でも十分に通用するディフェンスだ。あの5人はどんな相手も守ることができる。さらに、攻撃においては誰もマイケル・ジョーダンを止められなかった」
カーは「5~6年も王朝を続けるのは現代ではレア」と触れ、ビル・ラッセルのいた1960年代のセルティックス、マジックとジャバーを擁した1980年代のレイカーズに次ぐ黄金期を築いたブルズの成功の要因は、"史上最高のプレーヤー"であるジョーダンの存在だと分析した。
「時代の違いもあって比較は難しい。2017年のウォリアーズ、1986年のレイカーズ…。本当にカリーム(アブドゥル・ジャバー)を止められるか? カリームがスクリーン&ロールでステフ(カリー)のシュートを止められるか? 総合的な時代の違いがある。ゲームは大きく変わり、現代で言えばヒューストン(ロケッツ)は10人が3ポイントを放ってくる。ただ、1996、97年のブルズはどんな時代にもフィットできる」
現役時代に練習でジョーダンと殴り合いになり、それをきっかけに信頼されるようになったカー。"ブルズ&ジョーダン最強説"のフレーズこそ口にはしなかったものの、彼の中ではジョーダンが「G.O.A.T.」(史上最高)だという認識が強いようだ。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】引退後もその影響力は絶大!NBAの頂点に君臨するバスケットボールの"神様"マイケル・ジョーダン特集
現在カーが率いるウォリアーズはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンらを中心に2016-17シーズンにシーズン新記録となる73勝をマークした。
それ以前の記録を持っていたのが1995-96シーズンのシカゴ・ブルズ(72勝)だ。ジョーダン、スコッティ・ピッペン、デニス・ロッドマン、トニー・クーコッチらタレントが揃い、圧倒的な強さを誇った。シャキール・オニール&コビー・ブライアントを擁した1999-2000シーズンのレイカーズ(67勝)、マジック・ジョンソンとカリーム・アブドゥル・ジャバーが君臨した1986-87シーズンのレイカーズ(65勝)、名手ラリー・バードを中心とした1985-86シーズンのボストン・セルティックス(67勝)などを含めて最強チーム候補にたびたび挙げられるなかで、カーによればブルズは"特別"だという。
『The Ringer』の『The Bill Simmons Podcast』に出演したカーは、ホストのビル・シモンズ氏に2017年のウォリアーズに対抗できるチームを問われ、ブルズの名前を出した。
「当時のブルズを振り返ると、現代でも十分に戦える仕様だった。アウトサイドのシュート力を多少差し引いた評価だが、あのチームはそれが可能だった」
カーが言うように、当時のブルズにはカリー&トンプソンの"スプラッシュ・ブラザーズ"のような絶対的なシューターはいなかったが、攻守においてそれを凌駕する力を持っていたという。
「ロン・ハーパー、マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペン、トニー・クーコッチ、デニス・ロッドマンのユニットは、2020年でも十分に通用するディフェンスだ。あの5人はどんな相手も守ることができる。さらに、攻撃においては誰もマイケル・ジョーダンを止められなかった」
カーは「5~6年も王朝を続けるのは現代ではレア」と触れ、ビル・ラッセルのいた1960年代のセルティックス、マジックとジャバーを擁した1980年代のレイカーズに次ぐ黄金期を築いたブルズの成功の要因は、"史上最高のプレーヤー"であるジョーダンの存在だと分析した。
「時代の違いもあって比較は難しい。2017年のウォリアーズ、1986年のレイカーズ…。本当にカリーム(アブドゥル・ジャバー)を止められるか? カリームがスクリーン&ロールでステフ(カリー)のシュートを止められるか? 総合的な時代の違いがある。ゲームは大きく変わり、現代で言えばヒューストン(ロケッツ)は10人が3ポイントを放ってくる。ただ、1996、97年のブルズはどんな時代にもフィットできる」
現役時代に練習でジョーダンと殴り合いになり、それをきっかけに信頼されるようになったカー。"ブルズ&ジョーダン最強説"のフレーズこそ口にはしなかったものの、彼の中ではジョーダンが「G.O.A.T.」(史上最高)だという認識が強いようだ。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】引退後もその影響力は絶大!NBAの頂点に君臨するバスケットボールの"神様"マイケル・ジョーダン特集