4か月の中断期間を経て、NBAの2019-20シーズンは7月30日から再開され、現在はプレーオフに突入している。一方、スケジュールが大幅に後ろ倒しになったことで、各球団の補強戦略は修正を迫られることが濃厚。来季のサラリーキャップも据え置きになる見込みで、大型移籍皆無の“静かなオフ”が訪れそうだ。
■新型コロナウイルスは各チームの補強戦略にも影響
新型コロナウイルスでスケジュールが後ろ倒しになったことによる影響は、今季だけにとどまらない。シーズンの終了は10月中旬までずれ込み、ドラフトは10月16日、FA市場の解禁は10月18日になると見られている(さらに延期の可能性あり)。つまり優勝チームのメンバーが、ファイナルからわずか1週間後には別のチームのユニフォームを着ている可能性があるということだ。
当初の予定通り、12月1日に来季が開幕するのであれば、トレーニングキャンプは11月10日に開始予定というのだから、オフは極めて短くなりそうだ。この目まぐるしいタイムテーブルは、各チームの補強プランにも様々な形で影響してきそうである。
このような状況下で、今オフにマーケットに出るFA選手たちはタイミングが悪いとしか言いようがない。近年は順調に上昇を続けていたサラリーキャップは、今季の1億914万ドルから来季は1億1500万ドル程度まで上がると予想されていた。しかし、シーズン中断による試合数減少により、いわゆるBRI(basketball-related income=バスケットボール関連収入)の激減は必至なため、キャップは今季と同額のまま据え置きになるかもしれない。
そうなれば、今オフに2000万ドル以上のキャップスペースを得ると目されていたホークス、ホーネッツ、ピストンズ、ヒート、ニックス、サンズの補強プランも軌道修正を余儀なくされかねない。
また、ラグジュアリータックス(贅沢税)が発生するラインも1億3263万ドルのまま据え置きになるとしたら、超過が予想されていたセルティックス、ネッツ、ウォリアーズ、シクサーズだけでなく、ボーダーライン上にいた他のチームも、より多くの額を支払わなければならなくなるかもしれない。こういった流れを見ると、今オフは極めて渋いオフになる可能性が高そうだ。
■新型コロナウイルスは各チームの補強戦略にも影響
新型コロナウイルスでスケジュールが後ろ倒しになったことによる影響は、今季だけにとどまらない。シーズンの終了は10月中旬までずれ込み、ドラフトは10月16日、FA市場の解禁は10月18日になると見られている(さらに延期の可能性あり)。つまり優勝チームのメンバーが、ファイナルからわずか1週間後には別のチームのユニフォームを着ている可能性があるということだ。
当初の予定通り、12月1日に来季が開幕するのであれば、トレーニングキャンプは11月10日に開始予定というのだから、オフは極めて短くなりそうだ。この目まぐるしいタイムテーブルは、各チームの補強プランにも様々な形で影響してきそうである。
このような状況下で、今オフにマーケットに出るFA選手たちはタイミングが悪いとしか言いようがない。近年は順調に上昇を続けていたサラリーキャップは、今季の1億914万ドルから来季は1億1500万ドル程度まで上がると予想されていた。しかし、シーズン中断による試合数減少により、いわゆるBRI(basketball-related income=バスケットボール関連収入)の激減は必至なため、キャップは今季と同額のまま据え置きになるかもしれない。
そうなれば、今オフに2000万ドル以上のキャップスペースを得ると目されていたホークス、ホーネッツ、ピストンズ、ヒート、ニックス、サンズの補強プランも軌道修正を余儀なくされかねない。
また、ラグジュアリータックス(贅沢税)が発生するラインも1億3263万ドルのまま据え置きになるとしたら、超過が予想されていたセルティックス、ネッツ、ウォリアーズ、シクサーズだけでなく、ボーダーライン上にいた他のチームも、より多くの額を支払わなければならなくなるかもしれない。こういった流れを見ると、今オフは極めて渋いオフになる可能性が高そうだ。