NBA

現地記者がベン・シモンズのウォリアーズ行きを推奨「カリー&トンプソンと完璧にフィットする」

ダンクシュート編集部

2020.09.01

フロントはシモンズの放出を否定しているが、伸び悩むチームに“変化”が必要なのは事実。オフに大きな動きがあるかもしれない。(C)Getty Images

 フィラデルフィア・セブンティシクサーズの中心選手と言えばジョエル・エンビードとベン・シモンズが思い浮かぶ。チームはこの2人を軸に過去2年間、シーズンで50勝以上をあげ、プレーオフではいずれもカンファレンス準決勝まで勝ち進んだ。

 しかし、今季は司令塔のシモンズのケガもあって1回戦でボストン・セルティックスに1勝もあげられずにスウィープ負け。この結果を受け、フロントは2013年から指揮を執っていたブレット・ブラウン・ヘッドコーチ(HC)の更迭を決定。来シーズンへ向けて、早くも動き出した。

 HC選びを含め、オフには様々な動きが予想されるが、なかには2枚看板のエンビードとシモンズのデュオ解体を提案する声も少なくない。『NBC Sports』のトム・ヘイバーストロー記者は、シモンズのゴールデンステイト・ウォリアーズ行きを推奨している。

「シモンズはステフィン・カリー&クレイ・トンプソンと完璧にフィットするだろう。多くの人は『ドレイモンド・グリーンが同じ役割をこなしているのに、どうして似たようなタイプを取るんだ?』と言うだろう。でも、シモンズはグリーンより若い」と説明した。

 続けて「クレイ、グリーン、カリーの後の時代、このチームを次の段階へと移行するならば、それに見合ったプレーヤーを狙う必要がある。今年のドラフト2位指名権とミネソタ・ティンバーウルブズから受け取れる来年の上位指名権をパッケージにしてトレードするべきだ」と具体的なプランも提案した。
 
 さらにヘイバーストロー記者は、シモンズが不得手にしている3ポイントについても「(ウォリアーズの)スティーブ・カーHCやフロントは、彼に3ポイントを打たせるようにするだろう」と予想し、サイズ(208㎝)もあってディフェンスにも長けていることから、「アンドレ・イグダーラのようにファイナルMVPにもなれる」と太鼓判を押している。

 もっとも、シクサーズのエルトン・ブランドGMは「2人をトレードに出すつもりはない」と明言している。ただ、チームはエンビード&シモンズ体制になってから、プレーオフでカンファレンス準決勝の壁を破れていない。

 ファイナルの舞台から19年、優勝から遠ざかること37年。来季でチーム創設72年を迎える古豪は、2017年からタッグを組んでいる26歳のエンビードと24歳のシモンズのデュオに見切りをつけ、新たなフランチャイズプレーヤーの獲得に動くのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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