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「俺にとっては特別な感覚」初のカンファレンス決勝進出を果たしたウォーカー。未知の舞台で宿敵ヒートを倒せるか

秋山裕之

2020.09.14

初めてカンファレンス決勝に進んだウォーカー。セルティックスを勝利に導く活躍ができるか。(C)Getty Images

 9月15日(日本時間16日、日付は以下同)から始まる、ボストン・セルティックスとマイアミ・ヒートによるイースタン・カンファレンス・ファイナル。2017、18年にもここまで辿り着き、直近4年間で3度目の進出となったセルティックスに対し、ヒートは2014年以来、実に6シーズンぶりの舞台となる。

 両軍が前回イースト決勝で激突した2012年のメンバーで、現在も残っているのはヒートのユドニス・ハズレムのみ。両チームのライバル関係は新章に突入し、再びNBAファイナルへの切符をかけて競い合うこととなった。

 2017年にセルティックスの主力としてカンファレンス・ファイナルに進出した選手が、ヒートには2人いる。ケリー・オリニクとジェイ・クラウダーだ。当時はアイザイア・トーマス(無所属)、エイブリー・ブラッドリー(現ロサンゼルス・レイカーズ)らのサポート役を務めていた。
 
 カンファレンス・セミファイナルでミルウォーキー・バックスを4勝1敗で下した後、オリニクは「プレーオフでここまで勝ち上がったことのない選手たちに、何か伝えるとしたら何と言うか」と聞かれ「これまでよりもハードになる。本当に身を削ることになるし、もの凄くタフになるだろう」とコメント。

 クラウダーも「間違いなく新たなレベルへと上がる。プレーオフを通してメンタル、フィジカルの両面と向き合っていかなければならないんだけど、このレベルになるとさらにハードになるんだ」と話している。

 ヒートの既存戦力のうち、オリニクとクラウダー以外でカンファレンス・ファイナルを経験しているのは、ゴラン・ドラギッチ(2010年/フェニックス・サンズ時代)、マイヤーズ・レナード(2019年/ポートランド・トレイルブレイザーズ時代)、アンドレ・イグダーラ(2015~19年/ゴールデンステイト・ウォリアーズ時代)、そしてハズレム(2005~06、11~14年)のみ。ジミー・バトラー&バム・アデバヨのオールスターデュオだけでなく、ヤングコアのダンカン・ロビンソン、タイラー・ヒロ、ケンドリック・ナンも経験していない未知の領域だ。
 
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セルティックスのカギを握るのはウォーカー