NBA

「プレッシャーなんてない」逆転優勝を信じるヒートのバトラー&アデバヨが第5戦に闘志

秋山裕之

2020.10.09

ここまで平均27.5点、10.0アシストの活躍でヒートを牽引するバトラー。第5戦に向けて闘志を燃やす。(C)Getty Images

 10月6日(日本時間7日、日付は以下同)に行なわれたNBAファイナル第4戦。マイアミ・ヒートは3試合ぶりにバム・アデバヨが戦列復帰を果たしたものの、試合の大半でロサンゼルス・レイカーズにリードを奪われ96-102で惜敗。1勝3敗と窮地に追い込まれた状況で、9日の第5戦を迎えることとなった。

 これまで1勝3敗から逆転でファイナルを制したのは2016年のクリーブランド・キャバリアーズのみ。現在レイカーズに所属するレブロン・ジェームズが、ゴールデンステイト・ウォリアーズ相手に成し遂げた歴史的な快挙しかない。

 一方、レブロンはこれまでのNBAファイナルで王手をかけた試合では3戦無敗と確実に決着をつけており、ヒートとしてはまさに絶体絶命。だが、第5シードから頂上決戦まで勝ち上がってきた"雑草軍団"の闘志はまだ消えていない。大一番を翌日に控えた8日、ヒートの選手たちは優勝を諦めず、挑み続けると明言した。
 
「俺たちにはチャンスがある。今でもそれを信じている。相手はきっと俺たちのチャンスを打ち消しにくるだろう。皆が俺たち(の優勝)に疑問を抱いている。でもロッカールームにいる限り、コーチングスタッフたちが自分たちのことを信じている限り、チャンスはあるんだ」

 アデバヨがそう語れば、エースのジミー・バトラーも「このチームの誰もが(負けて)家に帰ろうだなんて考えちゃいない。勝つだけさ。プレッシャーなんてないね。俺たちは勝利を目指している。それが仕事だからな」と自信をみなぎらせた

 自身5回目のファイナルを戦っているエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)も「見てくれれば分かるだろ。このシリーズは本当に激しい競争になっている」と切り出し、こう続けた。

「我々がここにいるのは目的がある。先に4勝するチームになるために、タイトルを競い合っているんだ。そこには数多くの異なる物語がある。周りの人々が何を考えていようと、このチームには関係ない。優勝すること、それこそ我々がシーズンを通して欲してきたことなんだ」
 
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