NBA

連覇に向けて重要なオフを迎えるレイカーズ。デイビスは残留が濃厚だが、大量に抱えるFA選手たちの動向は?

秋山裕之

2020.10.16

圧倒的な強さで10年ぶりの優勝を果たしたレイカーズ。オフには多くの選手がFAになるが…。(C)Getty Images

 約1年間に及ぶ歴史的な長丁場となったNBAの2019-20シーズンを制したのは、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスという超強力デュオを擁するロサンゼルス・レイカーズだった。

 2010年以来、フランチャイズ史上17度目のNBAチャンピオンとなったレイカーズは、2人のエースの脇をケンテイビアス・コールドウェル・ポープやダニー・グリーン、ラジョン・ロンド、ドワイト・ハワード、カイル・クーズマ、アレックス・カルーソ、マーキーフ・モリスといった実力者が固める盤石の布陣でリーグを席巻した。

 もっとも、今季の選手の年俸総額は、意外にもリーグ17位の約1億2574万ドル(約132億270万円)。1億914万ドル(約114億5970万円)という今季のサラリーキャップこそ超えているものの、これだけのベテランや中堅を揃えながらリーグ中位に抑えたチーム編成は見事と言っていい。

 ただし、2連覇を狙う来季も今季と同じロースターで臨むことができるかは微妙なところ。来季も契約下にいるのはレブロン、グリーン、クーズマ、カルーソ、クイン・クック、タレン・ホルトン・タッカーのみ。
 
 デイビス、コールドウェル・ポープ、ロンド、ジャベール・マギー、エイブリー・ブラッドリーはいずれも来季の契約がプレーヤーオプション(PO)で、これを破棄した場合は制限なしフリーエージェント(FA)になる。ハワードやモリス、ジャレッド・ダドリーらはもともと制限なしFAとなるため、現有戦力を維持するのは困難というのが現状だ。

 そんな中、レイカーズのレジェンド、マジック・ジョンソンが10月12日(日本時間13日、日付は以下同)に『ESPN』の番組「First Take」へ出演し、「デイビスとレブロンが来シーズンもいるならば、連覇できるかもね」とし、自身の見解を述べた。

「彼(デイビス)はこのチームを離れたくないはずだ。レブロン・ジェームズのような男とプレーできなければ、ニューオリンズ(ペリカンズ)の時のようなことが起こってしまう。あの2人は互いに向上していくことができるんだ。それに大事なこととして、レブロンが引退した時、レイカーズは彼のチームとなる。そこで5、6回のチャンピオンシップを獲得すべく、チームを率いていくことになるからね」
 
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デイビスはFAとなってレイカーズと再契約を結ぶ見込み