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NBA

「お前はNBAチャンプだ」ヤニス・アデトクンボが優勝を経験した弟を祝福。Twitter投稿には10万件の「いいね」

ダンクシュート編集部

2020.10.16

今季は2年連続でシーズンMVPに輝いたヤニス・アデトクンボ(右)。優勝は弟(左)に先越されたが、兄として祝福した。(C)Getty Images

今季は2年連続でシーズンMVPに輝いたヤニス・アデトクンボ(右)。優勝は弟(左)に先越されたが、兄として祝福した。(C)Getty Images

 NBA2019-20シーズンはロサンゼルス・レイカーズの10年ぶりの優勝で幕を閉じた。

 今季のレイカーズはファイナルMVPに輝いたレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスが軸なのはもちろんのこと、ロースターの大半をアメリカ人選手で編成。国際化が急速に進み、海外出身のスター選手の存在が当たり前となった近年ではやや珍しい事例とも言える。ちなみに、昨季優勝したトロント・ラプターズはカナダのチームというだけでなく、マルク・ガソル(スペイン)やパスカル・シアカム(カメルーン)など、計5人の外国籍選手が名を連ねていた。

 そんななか、今季のレイカーズでただ1人アメリカ人以外の選手だったのが、ギリシャ出身のコスタス・アデトクンボ。ほかならぬ、2年連続でシーズンMVPに輝いたヤニス・アデトクンボの実弟である。

 リーグ屈指のスーパースターの地位を確立している兄に比べ、コスタスは2WAY契約で今季は出場5試合(プレーオフは出場ゼロ)、平均1.4点と立場の違いは明らかだが、NBAチャンピオンという称号を得たのは事実。
 
 一方のヤニスはミルウォーキー・バックスの大黒柱としてプレーオフに臨むも、カンファレンス準決勝でマイアミ・ヒートに1勝4敗で敗退。自身初のファイナル進出を目指し、大舞台で弟と対戦することを望んでいたが、その夢は来季に持ち越しとなった。

 チームを勝利に導けなかったことで批判にさらされ、さらに弟が先にチャンピオンリングを手にすることになった胸中は本人しか知り得ないが、それでもヤニスは兄として弟の優勝を祝福した。

 ファイナル終了後に自身のTwitterを更新したヤニスは、トロフィーを手に笑顔を見せる弟の写真とともに、「おめでとう、コスタス。とても誇りに思う!! お前はNBAチャンプだ」と投稿。この祝福のメッセージには16日時点で10万件の「いいね」がつけられている。

 もともとはギリシャの移民として生まれ育ち、5人の兄弟で1足のバスケットシューズを使うなど貧しい生活をともにしていただけに、彼らの絆は普通の兄弟以上なのかもしれない。もちろん、ヤニスは弟を祝福するにとどまらず、自身もチャンピオンリングを勝ち取るべく、来季の逆襲に燃えていることだろう。それが実現した時には、ガソル兄弟に次ぐ、史上2組目の「兄弟でNBA制覇」の称号が加わることになる。

構成●ダンクシュート編集部

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