人に歴史あり。バスケにスーパースターあり。スーパースターにシグネチャーモデルあり。シグネチャーモデルにBOXあり！　

　史上最高のバスケットボールプレーヤーは誰なのか？　今季の優勝、そしてファイナルMVP獲得によって論争が激化しそうな“ マイケル・ジョーダンvsレブロン・ジェームズ”。プレーヤーとしては拮抗する２人ですが、圧倒的に勝敗がついている分野があります。

　それがシグネチャーモデルです。

　ジョーダン引退後もコンスタントにリリースされるエア・ジョーダン（以下ＡＪ）シリーズは、先進的なテクノロジーと提案性の高いデザインで、NIKEブランドやジョーダンブランドだけでなくバスケ市場、アメリカンスポーツひいてはブラックカルチャー、アメリカのイメージまでも牽引しています。

　現在はクリス・ポール、ラッセル・ウエストブルック、ザイオン・ウィリアムソン、八村塁などにシューズを提供し、その人気は衰えることを知りません。

　一方のレブロンシリーズはと言うと、最も話題を呼んだのはＮＢＡデビュー後にリリースされた１stだったのではないでしょうか。

　AJは初代モデル発売から36年、レブロンは17年と歴史に大きな差があるため、一概に比べることはできませんが、商品の売れ行きを比較すると人気面での格差は非常に大きいと言わざるを得ません。
  　ただ、個人的にレブロンシリーズは、「マーケットのことは気にせず作っているのではないか？」という頑固親父的な信念を感じるのです。レブロンがレブロンらしくプレーできることを第一に考えた結果、あの様なアウトプットになっているのではないかと。

　今回は、これからレブロンシリーズにのめり込みたい方（？）に押さえておくべき１足をご紹介します。

　2012年に自身2個目のチャンピオンリングを手に入れたレブロンは、ロンドンオリンピックの代表メンバーに選ばれます。チームメイトは、コビー・ブライアント、カーメロ・アンソニー、ケビン・デュラント、クリス・ポール、ジェームズ・ハーデン、アンソニー・デイビスなど、初代ドリームチームにも引けを取らないほど豪華なメンバーが揃っていました。

　スペインとの決勝は107-100と辛勝だったものの、レブロンは2008年の北京五輪に続いて２大会連続の金メダルを獲得。同大会でチーム３位の平均13.2点をマークした彼の相棒が、「LEBRON X+SPORT PACK WITH NIKE+BASKETBALL」または、「LEBRON 10+SPORT PACK USA GOLD MEDAL」（どちらも長い…）と言われるモデルです。