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NBA

イースト王者ヒートは静観のオフに?「我々に必要なのは、現状の戦力を保持すること」

秋山裕之

2020.10.24

今季のヒートで主力を務めたアデバヨ(右)はオフに延長契約を控え、ドラギッチ(左)は完全FAになる。(C)Getty Images

今季のヒートで主力を務めたアデバヨ(右)はオフに延長契約を控え、ドラギッチ(左)は完全FAになる。(C)Getty Images

 10月23日(日本時間24日、日付は以下同)、マイアミ・ヒートのパット・ライリー球団社長が、2019-20シーズンの終了会見を行なった。

 今季のヒートはレブロン・ジェームズ、ドゥエイン・ウェイド、クリス・ボッシュという“スリーキングス”体制で臨んだ13-14シーズン以降では初となるNBAファイナル進出を果たし、リーグに大きなインパクトを与えた。

 チームは新加入のジミー・バトラーを中心に、バム・アデバヨ、ゴラン・ドラギッチ、タイラー・ヒロ、ジェイ・クラウダー、ダンカン・ロビンソン、アンドレ・イグダーラ、ケンドリック・ナンといった選手たちが一丸となり、エリック・スポールストラ・ヘッドコーチの下で好守に優れたバスケットボールを展開。

 レギュラーシーズンは44勝29敗でカンファレンス5位だったものの、ポストシーズンでは上位相手にアップセットを連発し、イーストのチャンピオンに輝いた。

 ロサンゼルス・レイカーズと対決したファイナルでは、主力のアデバヨを2試合、ドラギッチを4試合も欠く中、バトラーが超人的なパフォーマンスを披露してチームを牽引し、2勝をもぎ取る奮闘。4度目の優勝は来季以降にお預けとなったものの、十二分に評価できるシーズンだったと言っていい。
 
 ライリーは「スポ(スポールストラ)は私にとって(今季の)最優秀コーチだった」と称えつつ、来季に向けてこう語っている。

「我々は自分たちの優先事項が何なのかは分かっている。それはこのチームにいる選手たちを大事にすることで、速やかに行動する必要がある。バムは(延長契約という)決断をすることになるが、我々は彼とともにいる。そしてこのチームのために自己犠牲をしてくれた選手たち、特にゴランのようなフリーエージェント(FA)たちを引き留めることだ」

 来季終了後に制限付きFAとなるアデバヨは、オフに延長契約を結ぶことができる資格を手にするため、ヒートはオールスター選手へと飛躍を遂げたビッグマンとの交渉を進めていくことが想像できる。

 また、今オフはドラギッチやクラウダー、デリック・ジョーンズJr.にマイヤーズ・レナードといった選手がFAになるため、戦力を保持するべく、再契約に向けた交渉をしていくことになる。
 

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