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ブルズの元セキュリティが保持していた6つのチャンピオンリングがオークションに。最も高額で落札されたのは…

秋山裕之

2020.10.26

ブルズの元セキュリティが保持していた6つのチャンピオンリングは、どれも高額で落札された(写真は1991年のもの)。(C)Getty Images

 1990年代に2度の3連覇を成し遂げたシカゴ・ブルズは、NBA全30チームのなかでも最大級の知名度を誇る名門球団だ。マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペン、フィル・ジャクソンHC(ヘッドコーチ)を軸に達成した6度の優勝は、世界中の人々に強烈な印象を残した大偉業である。

 実際に、今年4月から5月にかけて配信された、1997-98シーズンのブルズ最後の優勝にフォーカスしたドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』は全世界で大好評に。あらためてジョーダンの影響力の高さを感じ取ることができたのではないだろうか。

 そんななか、今週に入りブルズのセキュリティーガードを52年間も務めてきたジョン・キャップスが保持していた6つのチャンピオンリングが『Huggins & Scott Auction』に出品され、計25万5840ドル(約2660万7360円)で落札された。キャップスはジョーダンとも仲が良く、『ザ・ラストダンス』にも映っていた人物。本人は2018年に88歳で他界しており、相続人たちがオークションに出品することを決断したという。
 
 当初、6つのチャンピオンリングはそれぞれ5000ドル(約52万円)で出品されたのだが、徐々に差異が生まれ、終わってみれば大金へと変わっていった。『USA Today』によると、このオークションで得た利益は11人もの相続人たちの間で分配されることになるという。各リングの最終落札金額は下記のとおり。

■『Huggins & Scott Auction』による最終落札金額
1991年:3万9840ドル(約414万3360円)
1992年:4万7970ドル(約498万8880円)
1993年:4万5510ドル(約473万3040円)
1996年:2万4600ドル(約255万8400円)
1997年:4万9200ドル(約511万6800円)
1998年:4万9200ドル(約511万6800円)

 最も高額だったのは後期3連覇時の1997、98年のリング。1997年のNBAファイナル(対ユタ・ジャズ)では第5戦、ジョーダンが体調不良のなか値千金の3ポイントを含む38得点の活躍で勝利を手にし、続く第6戦では終盤にスティーブ・カー(現ゴールデンステイト・ウォリアーズHC)がジョーダンからのパスを受け取って決勝弾を沈めた。
 
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優勝時のインパクト、そしてリングのデザイン性が落札額の差に?