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NBA

「家族にとってベストな決断をする」動向が注目されるアデトクンボが去就について言及

秋山裕之

2020.11.14

来夏に完全FAとなるアデトクンボ。25歳のスーパースターは今オフにバックスと延長契約を結ぶことができるが、どんな決断を下すのか。(C)Getty Images

来夏に完全FAとなるアデトクンボ。25歳のスーパースターは今オフにバックスと延長契約を結ぶことができるが、どんな決断を下すのか。(C)Getty Images

 NBAは12月22日(日本時間23日、日付は以下同)に2020-21シーズンの開幕が決まり、今後は11月18日のドラフト、その後FA(フリーエージェント)選手との交渉ならびに契約がスタートする。

 FAには制限なしや制限付き、プレーヤーオプション、チームオプションなど多くの種類があるが、それと同時にキャリア3年目を終えた若手有望株やオールスター級の選手たちが開幕前に所属チームと延長契約を結ぶ資格を有している。

 なかでも最大の注目となっているのはミルウォーキー・バックスのフランチャイズプレーヤー、ヤニス・アデトクンボの去就だ。キャリア7年目を終えた25歳のスーパースターは昨季、2年連続でシーズンMVPに輝き、最優秀守備選手賞にも選ばれたほか、2年連続でオールNBA1stチーム、オールディフェンシブ1stチームにも名を連ねている。

 アデトクンボ擁するバックスはリーグトップの56勝17敗(勝率76.7%)という好戦績を残し、2年連続でリーグ最多勝を残した。だがアデトクンボやクリス・ミドルトン、ブルック・ロペスといった実力者たちの奮戦も実らず、プレーオフではカンファレンス・セミファイナルでマイアミ・ヒートに1勝4敗で完敗し、優勝はならなかった。
 
 アデトクンボは来夏に制限なしFAとなるが、開幕までに5年約2億5400万ドル(約264億1600万円)というスーパーMAX契約を結べば、バックス残留が決まる。ただ多くのチームが規格外の万能戦士を獲得すべく、来年夏に照準を定めているのだ。

 バックスはアデトクンボとともに王座を勝ち取るべく、トレードでの戦力増強を狙っている。獲得候補にはクリス・ポール(オクラホマシティ・サンダー)やボグダン・ボグダノビッチ、ハリソン・バーンズ(サクラメント・キングス)が挙がっている。

 また、先日ヒューストン・ロケッツへトレードを志願したと『The Athletic』が報じたラッセル・ウエストブルックも、移籍希望先のひとつにバックスを挙げているようで、大物選手を獲得できればバックスの優勝の可能性は高くなるだろう。

 もっとも、スモールマーケットのミルウォーキーを本拠地とするバックスが頂点に立つためには、アデトクンボの存在なくしてあり得ない。開幕前にスーパーMAX契約締結、あるいは来年夏に再契約をしなければ、リーグの勢力図を変えてしまうほどの大型移籍が実現することになる。

 そんななか、家族とバケーションを楽しむべく、スウェーデンに滞在しているアデトクンボがストックホルムの新聞『Aftonbladet』のインタビューに応じ、現状についてコメントした。
 

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