NBA

マジックに逆転負けで開幕3連敗のウィザーズ。エースのビールが挙げたチームの課題とは?

秋山裕之

2020.12.28

ビールは本日の試合でゲームハイの29得点。開幕から3試合で平均33.0点と好調だが、チームは3連敗を喫した。(C)Getty Images

 12月23日(日本時間24日、日付は以下同)にアウェーで行なわれたフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦を107-113で落としたワシントン・ウィザーズは、キャピタル・ワン・アリーナでオーランド・マジックとのホーム2連戦に挑んだ。

 26日の第1戦は、第4クォーターだけでマジックの大黒柱ニコラ・ヴュチェビッチに13得点を許し、120-130で敗戦。ブラッドリー・ビールがゲームハイの39得点に7リバウンド、5アシスト、ラッセル・ウエストブルックが2試合連続のトリプルダブル(15得点、15リバウンド、12アシスト)、トーマス・ブライアントも19得点と続いたものの、マジックを崩せず開幕2連敗を喫した。

 この日のマジックはヴュチェビッチの22得点、17リバウンドに加え、シックスマンのテレンス・ロスが25得点、マーケル・フルツが21得点、7アシスト、アーロン・ゴードンが15得点、9リバウンド、エバン・フォーニエが13得点をマーク。

 ウエストブルックは「この敗戦の要因は俺にある。試合に勝つ位置にまで持ち込むことができなかった。イージーショットを何度かミスしてしまった」と悔やんだ。

 昨季から数えて5連敗を喫した試合後、今後に向けてエースのビールは次のように語った。
 
「これはもう、努力の問題だと思う。ここ数年、オーランドは俺たちよりもいいプレーをしているということ。特に試合残り5、6分で俺たちはもっと堅実にプレーしていかなくちゃいけない。その時間帯にもっと集中しなきゃならないんだ」

 一夜明けた27日に行なわれた第2戦。流行性角結膜炎のため戦線離脱している八村塁と、休養のため欠場となったウエストブルックがベンチから見守るなか、ウィザーズはハウル・ネトを先発ポイントガードに据えて挑んだ。

 マジックのショットがことごとくリングに嫌われた序盤は、ネトの4連続得点を皮切りに、デニ・アブディヤの3ポイントやブライアントのダンク、さらにはトロイ・ブラウンJr.の2連続3ポイントでウィザーズが主導権を握る。

 しかしマジックもロスやコール・アンソニーの奮戦で追い上げ、第2クォーター残り9分54秒に同点に追いつくと、その後逆転に成功し、62-60の2点リードで試合を折り返す。

 同カードの連敗をストップしたいウィザーズは、第3クォーターにスパーク。後半開始から約6分間で20-7のランを仕掛けて逆転に成功。さらに6連続得点でこのクォーターを締めくくり、この試合最大となる17点リードで最終クォーターへ突入した。