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NBA

サンズ戦で今季最長16分コートに立った渡邊雄太。不振に喘ぐチームでローテーション入りなるか

ダンクシュート編集部

2021.01.08

6日のサンズ戦では全クォーターでコートに立った渡邊。徐々に指揮官の信頼を掴みつつある。(C)Getty Images

6日のサンズ戦では全クォーターでコートに立った渡邊。徐々に指揮官の信頼を掴みつつある。(C)Getty Images

 NBA3年目のシーズンを迎えた渡邊雄太が、新天地で奮闘を続けている。

 過去2シーズンを過ごしたメンフィス・グリズリーズからフリーエージェントとなった渡邊は昨オフ、トロント・ラプターズのトレーニングキャンプに参加し、2WAY契約を締結。カイル・ラウリーやパスカル・シアカムらオールスター選手が名を連ねる一昨季の王者の一員として開幕を迎えた。

 シーズン最初の3試合こそ出番がなかったが、2020年12月31日(日本時間1月1日)のニューヨーク・ニックス戦で新天地デビューを飾ると、9分半のプレーで4リバウンド、アシストとスティール、ブロックを1つずつ記録。1月4日のボストン・セルティックス戦では試合最後の4分間コートに立ち、今季初得点となる3ポイントに加え、好守でもアピールした。

 この働きが認められたのか、6日のフェニックス・サンズ戦では第1クォーターから出番を得て、最初のオフェンスで今季2本目の3ポイントを成功。速攻からトップの位置でフレッド・ヴァンブリートのパスを受けると、迷いなくシュートを放ち、ボールは綺麗にネットに吸い込まれた。
 
 その後も第2クォーター残り6分半までコートに立ち続けた渡邊は、3リバウンド、1ブロックと奮闘。チームが3点を追いかける第3クォーター残り4分に再び投入されるなど、ベンチ陣ではノーマン・パウエルに次ぐ計16分のプレータイムを獲得した。

 直近の4試合中3試合に出場している渡邊は平均10分の出場で2.0点、2.7リバウンド。控えとしても特に目立った数字を残しているわけではないが、シーズン序盤戦の時点で定期的にチャンスを与えられていること自体が、過去2年との大きな違いと言っていい。昨季、渡邊がグリズリーズで3試合目の出場を果たしたのは、チームとしては22試合目で、出場時間もわずか4分に過ぎなかった。

 今まさにローテーション入りの狭間にいる渡邊にとって、セカンドユニットの座を確保するためのカギはやはり、「3&D」を忠実に実行できるかだろう。ここまで3ポイントは4本中2本成功、ディフェンスでもアウトサイドからインサイドまでカバーできる能力を随所に発揮しており、今後もこの2つの部分でチームに貢献できることを示し続けていく必要がある。

 この日のサンズ戦に敗れ、早くも今季2度目の3連敗を喫したラプターズは、ここまで1勝6敗と不振に喘いでいる。ニック・ナースHCはベストなローテーションを探っている段階なだけに、2WAY契約の渡邊にも十分にチャンスはありそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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