専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「得点しようと思えばできるけど…」渡邊雄太がラプターズ首脳陣から評価される理由

秋山裕之

2021.01.05

26歳の渡邊は開幕前にラプターズと2WAY契約を締結。今季はここまで2試合に出場している。(C)Getty Images

26歳の渡邊は開幕前にラプターズと2WAY契約を締結。今季はここまで2試合に出場している。(C)Getty Images

 今季からトロント・ラプターズでプレーしている渡邊雄太は、1月4日(日本時間5日、日付は以下同)のボストン・セルティックス戦で今季初得点をマークした。

 昨年12月20日にラプターズと2WAY契約を締結した渡邊。その翌日にYouTubeへ公開された『Yahoo! Sports Canada』のウィリアム・ルーとのインタビューで、渡邊は2WAY契約について伝えられた時のことをこう話していた。

「(プレシーズン最終戦の)マイアミ戦の後、コーチやGM(ゼネラルマネージャー)とミーティングしました。そこで僕をキープすると言ってくれて、その時はすごく嬉しかったし、超ワクワクしました。でも僕はまだ何も成し遂げていません。これはただの始まりであり、すべてのことを証明しなくてはいけないんです。だから僕はこれからも努力し続けて、自分自身を向上し続けていくだけです」

 この時点でヘッドコーチのニック・ナースとは「具体的な役割について話していません」と語っていた渡邊だが、「コーチ陣は僕に対して正しいやり方でプレーしている。すべてのことをやろうとしていると言ってくれます」と話していた。

 今後、渡邊がラプターズの一員として定期的に出場できるかは不透明。来月からフロリダ州オーランドで開催予定のGリーグで、ラプターズ905の一員として参戦し、3月上旬のオールスターブレイクまでプレーする可能性は十分ある。
 
 渡邊はプレッシャーについて「ウソをつくつもりはないです。プレッシャーはあります」と認めている。だが3年目を直前に控えたインタビューでこうも話している。

「でも同時に、僕がバスケットボールをプレーしているのは愛しているからで、本当に楽しんでいますし、たくさんの人たちがサポートしてくれています。なので、これからも努力を続けてうまくなっていきたいと思いますし、彼らが僕のことを誇りに思ってくれたらと思います」

 渡邊の魅力と言えば、やはりアンセルフィッシュなプレーだろう。『Yahoo! Sports Canada』のインタビュアーもそのプレースタイルがどこから来ているのかと聞いており、渡邊は謙虚かつ冷静に自身を分析していた。

「それこそが私のプレーです。私はそうやってプレーしてきました。コーチ陣が『君はいつも正しいプレーをしている』と言ってくれます。私はアンセルフィッシュな男です。得点しようと思えばできますけど、誰かがオープンであればいつでもパスをします。それが私のプレーであり、そうやってプレーしてきました。彼らはその点を気に入ってくれたんだと思いますし、これからもそうしていきたいです。パスをして、リムアタックをして、今やっていることを続けていきます」
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号