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ウィザーズはリーグ最下位に転落…ビール&ウエストブルクで52得点も後方援護に恵まれず〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.01.27

ビール33得点の活躍も実らず、ウィザーズはロケッツに完敗。今日の敗戦でリーグ最下位に転落した。(C)Getty Images

 1月26日(日本時間27日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズは敵地トヨタ・センターに乗り込み、ヒューストン・ロケッツと対決した。

 この日の注目は昨年12月に電撃トレードとなったラッセル・ウエストブルックとジョン・ウォールのマッチアップ。ウォールは昨季までウィザーズに10シーズン在籍した元オールスターガードで、5282アシストはフランチャイズ史上トップを誇る。

「ジョンは素晴らしい選手。リーグトップのガードなだけでなく、リーグトッププレーヤーの1人。復帰してくれて嬉しいよ」

 2016年から4年間共闘したスコット・ブルックス・ヘッドコーチはウォールに対してそう語り、試合に臨んだ。

 ウィザーズはウエストブルック、ブラッドリー・ビール、アイザック・ボンガ、アンソニー・ギル、ロビン・ロペスの5人、ロケッツはウォール、ヴィクター・オラディポ、ジャイショーン・タイト、PJ・タッカー、デマーカス・カズンズがスターターに名を連ねた。

 ティップオフからウィザーズは、ビールの3ポイントやジャンパー、ウエストブルックのバンクショットで得点。一方のロケッツはカズンズとオラディポが長距離砲を沈め、ウォールは2連続でプルアップジャンパーを放り込む。

 第1クォーターこそウィザーズがリードを奪ったが、相手シックスマンのエリック・ゴードンの活躍で第2クォーター序盤に逆転を許し、4点ビハインドで試合を折り返す。
 
 第3クォーターは両チームとも20得点未満とロースコアな展開。ウィザーズは残り3分18秒にジョーダン・ベルのレイアップで一時逆転に成功したものの、再びロケッツが引き離し、70-75で最終クォーターへ。

 なんとか勝利を収めたいウィザーズだったが、第4クォーターにウォールの活躍で点差を広げられてしまう。残り約6分で3ポイントプレーを決め、オラディポの3ポイントをアシスト。さらには残り約3分に13点差へと広げる3ポイントを叩き込み勝負あり。107-88でロケッツが勝利を収めた。

 ロケッツはウォールが24得点、5アシスト、オラディポとゴードンがそれぞれ20得点、カズンズが19得点、11リバウンド、5スティール、デイビッド・ヌワバが11得点、9リバウンドをマーク。

 ウィザーズでは、ビールがゲームハイの33得点、ウエストブルックが19得点、11リバウンド、7アシストを残すも、2桁得点はこの2人を除くとロペスのみ(10得点)と後方援護に恵まれず。チーム全体でフィールドゴール39.3%(33/84)、3ポイント19.2%(5/26)とショットも不発だった。

 さらにビールとウエストブルックで11本、チーム全体で20ターンオーバーを喫し、今季最低得点に終わった。

 なお、この敗戦でウィザーズは3勝10敗(勝率23.1%)となり、リーグ最下位に転落してしまった。

文●秋山裕之(フリーライター)

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