専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「2人は同じ」加熱する“神様”ジョーダンと“キング”レブロンの比較論にルーが独自見解〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.02.03

現役時代にジョーダン、コーチ時代にレブロンと共闘経験のあるルー(左)は、「2人は同じ」と持論を語った。(C)Getty Images

現役時代にジョーダン、コーチ時代にレブロンと共闘経験のあるルー(左)は、「2人は同じ」と持論を語った。(C)Getty Images

 バスケットボールの“神様”マイケル・ジョーダンと、“キング”ことレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)は、歴代最高のプレーヤーを争うライバルとして再三、比較論が展開されてきた。コートに立った年代、ルールも違うことから議論は多岐に渡るが、2人を知る者からすれば違いはそこまでなく、「同じ」だという。

 レブロンはレイカーズのレジェンドであるコビー・ブライアントとともに、ジョーダンの“正当後継者”としてキャリア初期から大きな期待を背負ってきた。昨季は歴代3位タイとなる10度目のNBAファイナル進出を果たし、自身4度目の優勝を達成。異なる3チーム(マイアミ・ヒート、クリーブランド・キャバリアーズ、レイカーズ)で頂点に立ち、そのすべてでファイナルMVPを獲得した史上初の選手としてその名を刻んだ。

 通算得点とアシストで史上唯一歴代トップ10位入りを果たし、35歳にして初のアシスト王(平均10.2本)に輝くなど衰え知らずの活躍を継続。今季も平均25.0点、7.5アシストをマークしており、昨年12月30日に36歳となったなかで力強くチームを牽引している。
 
 キャリア晩年でレブロンが改めて評価を上げていることで、“神様”ジョーダンとの比較は熱を帯びてきた。今回、この2人に関して言及したのが、ロサンゼルス・クリッパーズのタロン・ルー・ヘッドコーチ(HC)だ。1998~2009年にNBA選手としてプレーしたルーは、レイカーズ時代にコビー&シャキール・オニールの同僚として連覇(2000、01年)を経験し、01~03年のワシントン・ウィザーズ時代にはジョーダンと共闘。さらに、16年にはレブロンを擁するキャバリアーズでHCとしてチャンピオンリングを手にしている。

 そんな世界トップレベルのタレントを間近で見てきた男は、1月30日(日本時間31日)の記者会見でジョーダンとレブロンのリーダーとしての類似点を問われ、“違いはそこまでない”との見解を示した。

「2人は同じだ。どちらも勝ちたいと思っていて、勝利のためにはなんでもする。チームを活性化し、全員がその一部であると感じさせる素晴らしい仕事をした。自分のことだけに専念していると思われるかもしれないが、周囲を引き込んでチームの一員だと思わせることに長けていた」

 得点力やジャンプ力、フィジカル、タフネスさ、闘争心、獲得タイトルの違い、時代背景など様々な比較がなされてきたが、ルーHCからすれば、勝利への渇望と周囲を巻き込み、チーム力を高める天賦の才は同じだという。

 今季開幕前に23年までレイカーズと契約延長したレブロン。今季を含めた3年間でジョーダンの優勝回数6回に肩を並べる、ないしは追い抜くことがあれば、史上最高のプレーヤーに関する議論は一気にレブロン優勢に傾いていくかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

【PHOTO】36歳を迎えても未だ衰え知らず!NBAの“キング”レブロン・ジェームズ特集!
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号