専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

渡邊雄太、初の古巣戦で3つの自己最高記録をマーク!次戦は八村塁と3度目の日本人対決へ〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.02.09

古巣グリズリーズとの一戦に臨んだ渡邊。今季の出場数は昨季に並ぶ自己最多18試合となった。(C)Getty Images

古巣グリズリーズとの一戦に臨んだ渡邊。今季の出場数は昨季に並ぶ自己最多18試合となった。(C)Getty Images

 2月8日(日本時間9日)、トロント・ラプターズの渡邊雄太が敵地で行なわれたメンフィス・グリズリーズ戦に出場。16分の出場で得点はあげられなかったものの、自己最多に並ぶ7リバウンド、1アシスト、1スティールをあげて128-113の勝利に貢献した。

 NBAキャリア初の“古巣対決”で、成長した姿を見せた。過去2シーズンを過ごした思い出の地で敵チームの一員として相対した渡邊は、第1クォーター残り3分11秒にコートイン。前半の約8分間で3本のオフェンシブ・リバウンドをマークして攻撃のチャンスを作ると、後半も3点を追いかける第3クォーター残り1分42秒から起用され、第4クォーター中盤まで約8分間コートに立ち続けた。

 グリズリーズ相手に主導権を握られていたチームも、第4クォーターの頭から19-3のランで一気に逆転。ともに32得点をあげたフレッド・ヴァンブリートとパスカル・シアカムら主軸が攻撃を牽引した陰で、献身的な守備を見せた渡邊は出場時間帯の得失点差で+12を記録した。

 試合後、充実の表情を浮かべた渡邊は、同期入団のジャレン・ジャクソンJr.ら昨季までのチームメイトのもとに駆け寄り、旧交を温めた。これで自身最長の10試合連続出場、今季の出場試合数も昨季と並ぶ自身最多の18試合となったわけだが、その中身は大きく異なると言っていい。
 
 同じ2WAY契約という立場でも、過去2年間は主力にケガ人が出た場合の穴埋め、試合に出たとしても勝敗が決したあとの“ガベージタイム”に過ぎなかった。それでも渡邊は「僕にとってガベージタイムはない」とひたむきにプレーしてきたが、最後までローテーション入りを果たすことはできなかった。

 それが今季は序盤戦から積極的に起用され、シーズンの3分の1時点で昨季の出場数に並んだ。投入される場面も第1クォーターから第4クォーターまで多岐にわたり、役割も攻撃では3ポイント、守備では複数ポジションのカバーと明確化している。

 ここまでの成績は平均12.4分の出場で3.1点、3.3リバウンド、0.50スティール、0.61ブロック。決して飛び抜けた数字ではないが、すべて過去2年を上回っており、しっかりとローテーションに入って記録した数字だけに大きな価値がある。

 古巣との対戦を終えた渡邊にとって、次戦は八村塁との3度目の日本人対決。昨季は2試合のうち1試合はコートで対峙する機会はなく、もう1試合も1分程度と直接対決の要素は薄かったが、今季はともに両チームの主力として、勝敗のかかった戦いを期待したい。

構成●ダンクシュート編集部

【PHOTO】史上2人目の日本人NBAプレーヤー「渡邊雄太」特集!

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号