世界最高峰の舞台で日本人選手が対決――。野球のメジャーリーグやサッカーの欧州リーグでは頻繁に見られるようになった光景だが、NBAでは昨シーズンに初めて現実のものとなった。
昨季2試合で相まみえた渡邊雄太と八村塁は、日本時間2月11日、今季初&通算3度目の直接対決を迎える。もっとも、昨季まではそれだけで快挙と呼び得たが、今季はもう一段階上のレベルの戦いが期待できそうだ。
その理由はトロント・ラプターズで居場所を掴みつつある渡邊の台頭にほかならない。2WAY契約選手という立場は過去2年と変わらないが、今季はローテーションの一角として一定のプレータイムを獲得。現在は10試合連続出場中で、その間のプレータイムは平均14.4分、4.2点、3.8リバウンドと存在感を放っている。
一方、ワシントン・ウィザーズの八村は新型コロナによる離脱も挟みながら、ここまで全14試合で先発出場。復帰以降の直近7試合では平均12.7点、6.0リバウンドとチームに不可欠な存在となっている。
改めて昨季の2試合を振り返ってみると、史上初の日本人対決となった12月14日の対戦では渡邊が7分出場して無得点、八村は29分の出場で10得点をあげたものの、直接コートで共演したのは第2クォーターのおよそ1分強だった。この時は1度だけ2人の1オン1が実現し、八村が渡邊のディフェンスを前にシュートを外している。
2度目の対戦となった2月9日の試合は、渡邊が10分出場して無得点、八村は25分で12得点、11リバウンドをあげたが、コート上で直接対峙する機会は訪れなかった。
そういった意味では、今季は互いが主力として迎える正真正銘の直接対決となる。ポジション的にも2人は3番(スモールフォーワード)と4番(パワーフォワード)を主に務めており、出場時間がかぶればマッチアップする可能性が高い。特に渡邊は守備ではスイッチを繰り返し、ガードからセンターまでカバーできる点を強みにしているため、ブラッドリー・ビールやラッセル・ウエストブルックらと対峙するシーンも見られるかもしれない。
それぞれのチームにとっても次戦は負けられない戦いだ。現在、ラプターズは11勝13敗でイースタン・カンファレンス8位、ウィザーズは6勝15敗で同14位。どちらも開幕から出遅れ、ようやく浮上しかけている段階だけに、是が非でも勝利をあげて勢いを加速させたい。
その大事な一戦で、2人の日本人プレーヤーがどのような活躍を見せるのか。できることならば、1点を争うようなスリリングな展開で八村と渡邊がマッチアップ…といった贅沢なシチュエーションを期待したいところだ。
構成●ダンクシュート編集部
昨季2試合で相まみえた渡邊雄太と八村塁は、日本時間2月11日、今季初&通算3度目の直接対決を迎える。もっとも、昨季まではそれだけで快挙と呼び得たが、今季はもう一段階上のレベルの戦いが期待できそうだ。
その理由はトロント・ラプターズで居場所を掴みつつある渡邊の台頭にほかならない。2WAY契約選手という立場は過去2年と変わらないが、今季はローテーションの一角として一定のプレータイムを獲得。現在は10試合連続出場中で、その間のプレータイムは平均14.4分、4.2点、3.8リバウンドと存在感を放っている。
一方、ワシントン・ウィザーズの八村は新型コロナによる離脱も挟みながら、ここまで全14試合で先発出場。復帰以降の直近7試合では平均12.7点、6.0リバウンドとチームに不可欠な存在となっている。
改めて昨季の2試合を振り返ってみると、史上初の日本人対決となった12月14日の対戦では渡邊が7分出場して無得点、八村は29分の出場で10得点をあげたものの、直接コートで共演したのは第2クォーターのおよそ1分強だった。この時は1度だけ2人の1オン1が実現し、八村が渡邊のディフェンスを前にシュートを外している。
2度目の対戦となった2月9日の試合は、渡邊が10分出場して無得点、八村は25分で12得点、11リバウンドをあげたが、コート上で直接対峙する機会は訪れなかった。
そういった意味では、今季は互いが主力として迎える正真正銘の直接対決となる。ポジション的にも2人は3番(スモールフォーワード)と4番(パワーフォワード)を主に務めており、出場時間がかぶればマッチアップする可能性が高い。特に渡邊は守備ではスイッチを繰り返し、ガードからセンターまでカバーできる点を強みにしているため、ブラッドリー・ビールやラッセル・ウエストブルックらと対峙するシーンも見られるかもしれない。
それぞれのチームにとっても次戦は負けられない戦いだ。現在、ラプターズは11勝13敗でイースタン・カンファレンス8位、ウィザーズは6勝15敗で同14位。どちらも開幕から出遅れ、ようやく浮上しかけている段階だけに、是が非でも勝利をあげて勢いを加速させたい。
その大事な一戦で、2人の日本人プレーヤーがどのような活躍を見せるのか。できることならば、1点を争うようなスリリングな展開で八村と渡邊がマッチアップ…といった贅沢なシチュエーションを期待したいところだ。
構成●ダンクシュート編集部