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ウィザーズが3年ぶりの4連勝!八村塁はチーム最後の16点中9得点を奪う殊勲の働き〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.02.21

17得点、7リバウンドの活躍で勝利に貢献した八村。チームとしては3年ぶり、自身にとってはNBA入り後最長の4連勝となった。(C)Getty Images

 2月20日(日本時間21日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズはウエスタン・カンファレンスのチームとのアウェー4連戦がスタート。この日はモーダ・センターでポートランド・トレイルブレイザーズとの一戦に臨んだ。

 ウィザーズのスターターは過去3戦負けなしのラッセル・ウエストブルック、ブラッドリー・ビール、ギャリソン・マシューズ、八村塁、モリッツ・ヴァグナーという布陣。対するブレイザーズはデイミアン・リラード、ゲイリー・トレントJr.、デリック・ジョーンズJr.、ロバート・コビントン、エネス・カンターが先発に名を連ねた。

 八村は序盤にビール、ウエストブルックのアシストから2本連続でレイアップを成功。その後は守備巧者コビントンの前にトラベリングをコールされたり、リング下でシュート態勢に持ち込む寸前にスナップされて得点できず。第1クォーター残り3分18秒に2回目のファウルを犯してベンチへ。
 
 続く第2クォーターは残り11分16秒にコートイン。だがレイアップを2本連続でミス、残り2分35秒にリラードとの1対1から繰り出したフェイダウェイジャンパーもリングに嫌われ、前半は4点止まり。残り約1分に3つ目のファウルをコールされ、ベンチへ退いた。

 ウィザーズは第1クォーターでブレイザーズに43得点も奪われるも、第2クォーターで30-12と挽回し、61-55の6点リードで試合を折り返す。前半はリラードのアウトサイドショットを警戒し3ポイント1本の6点に封じたものの、続く第3クォーターにそのリラードが牙を剝く。

 後半開始13秒、ディープスリーで反撃の狼煙を上げたリラードは、その後もレイアップや3ポイント、フリースローで得点を重ねていき、最後はブザービーターでの"ロゴスリー"を放り込み、第3クォーターだけで23得点の大暴れ。ブレイザーズが3点をリードして最終クォーターを迎えた。

 だがこの日のウィザーズはここからさらに粘りを見せる。第4クォーター残り7分45秒にビールのプルアップジャンパーで逆転に成功すると、以降はブレイザーズの追撃をしのぎ切り、最終スコア118-111で勝利。試合終盤、勝敗がかかった局面で貴重な働きを見せたのが八村だった。
 
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最後の6分間でチームの16点中9得点を稼ぐ働き