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NBA

“ディフェンダー八村塁”を指揮官が称賛「ここ2週間のディファレンスメーカーだ」〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.02.21

ブレイザーズ戦で勝利に貢献した八村。指揮官は特に守備での働きを称えた。(C)Getty Images

ブレイザーズ戦で勝利に貢献した八村。指揮官は特に守備での働きを称えた。(C)Getty Images

 ワシントン・ウィザーズは2月20日(日本時間21日)、敵地で行なわれたポートランド・トレイルブレイザーズ戦に118-111で勝利。チームとして3年ぶりの4連勝を飾るなど、好調をキープしている。

 この日はリーグ得点王のブラッドリー・ビールが37得点、アシスト部門で2位につけるラッセル・ウエストブルックが27得点、11リバウンド、13アシストで今季8度目のトリプルダブルを達成。両輪がそれぞれの仕事を果たし、会心の勝利をあげた。

 その一方で、スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)は八村塁のディフェンス面の働きを称賛。試合後のロッカールームで、「ルイはここ2週間におけるディファレンスメーカー(違いをもたらす存在)になっている」と、幅広い守備範囲を見せた八村を“名指し”で褒め称えた。

「ロロ(ロビン・ロペス)とルイが試合の流れを変えた。ルイは相手の1番(ポイントガード)から5番(センター)まで守った。スイッチしてリーグ屈指のPG(デイミアン・リラード)とマッチアップする時間帯もあった。リラードはシュート力も賢さもリーグトップだ。そんな相手をよく止めたよ」
 
 試合後の会見でも指揮官がそう語ったように、この日の八村は17得点をあげた攻撃だけでなく守備でも奮闘。第3クォーターまでに4ファウルと積極性が裏目に出る部分はあったものの、終盤はリラードのドライブインをノーファウルで防ぐなど勝利に直結する仕事をこなした。

 今季最初の16試合で7本だったスティールも、この4連勝中だけで8本を記録。守備から素早く攻撃に転じ、速攻からイージーショットを重ねるシーンも増えている。ブルックスHCの賛辞は止まらない。

「ここ10~12試合、チームのディフェンスが引き締まってきた。相手のシュートをしっかりコンテストしている。ルイの活躍が大きい。相手の1番から4番(パワーフォワード)を止めるだけでなく、5番を務める時はすべてのポジションを守らなければならない。それはすごく難しいことだ。自分のマッチアップの相手だけでなく、ほかの4選手の傾向も把握していないといけない。それを本番のスピードで見事にこなしている。試合数だけを見るとまだルーキーなのによくやっているよ」

 八村の通算試合数は、短縮シーズンとなった昨季(48試合)と今季(20試合)を合わせて68試合。通常のレギュラーシーズンである82試合にもまだ到達しておらず、様々な面で成長段階にあると言える。今後はオフェンス面はもちろん、“ディフェンダー八村”にも注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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