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「難しいシュートを打たせた」八村塁がレブロン相手に1対1で奮闘!チーム状態に手応えも〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.02.23

八村は今日の試合で15得点、6リバウンド、1スティールをマーク。レブロンとのマッチアップについては「できるだけのことはできた」と振り返った。(C)Getty Images

 八村塁の所属するワシントン・ウィザーズは、2月22日(日本時間23日、日付は以下同)、敵地でロサンゼルス・レイカーズと対戦。ウィザーズは前半終了時点で14点のビハインドを背負っていたが、後半に巻き返しオーバータイムの末127-124で逆転勝ちを収めた。

 5連勝のウィザーズはラッセル・ウエストブルックが32得点、14リバウンド、9アシスト、ブラッドリー・ビールが33得点、7リバウンド、6アシストとガード陣が躍動。相手は得点源のアンソニー・デイビスと司令塔のデニス・シュルーダーという先発2人を欠いていたとはいえ、昨季王者を敵地で下したことは大きな自信に繋がるだろう。

 八村は8試合連続の2桁得点(15得点)に加え、6リバウンド、1スティールの活躍。ディフェンスでは相手エースの"キング"レブロン・ジェームズに得点を許す場面が何度もあったとはいえ、1対1のディフェンスでは十分奮戦したと言っていい。勝負どころではシュートに対してしっかりとコンテストしてファウルを回避し、アイソレーションではルージェンツ・ドート(オクラホマシティ・サンダー)のように手を顔の前で動かして視界を妨げ、プレッシャーを与えていた。
 
「昨シーズン、ルイはレブロン相手によく戦った。今日もしっかりプレーできるといいね。レブロンに速攻を許さないこと、しっかりと彼のシュートをコンテストすること。それにフリースローを与えないことだね」

 試合前にスコット・ブルックス・ヘッドコーチが話していたことを、八村はこの試合で忠実にこなしていたと言っていいだろう。試合後には「今夜はロールプレーヤーたちの多くが活躍してくれた」と話しており、レブロンのガードを任された八村の仕事ぶりも称賛していた。

 八村はゲーム後の会見で「(連勝の)勢いを乗せたまま試合ができた。チームとして戦うようになってきた。ケミストリーも上がってきた」とチーム状態に手応えを感じている様子だった。

 また自身2度目のレブロンとのマッチアップについては、「できるだけのことはできた。それが勝利につながって良かった」と回想。この日レブロンは31得点をマークしたが、今季好調の3ポイントは20%(2/10)で、ターンオーバーも8つを数えた。
 
 具体的なポイントについて八村は「スクリーンにかけられないようにして、なるべく難しいシュートを打たせることができた」と語った。

 ウィザーズの次戦は翌23日のロサンゼルス・クリッパーズ戦。依然としてイースタン・カンファレンス13位の11勝17敗(勝率39.3%)ながら、5連勝とリーグでいま最も勢いに乗るチームのひとつだけに、引き続きこの調子を維持していきたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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