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ビールが40得点超えをマークするとウィザーズは勝てない? かたや同じ条件で“負けなし”の選手も…〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.03.02

なぜかビールが40得点超えをマークした試合で、ウィザーズは大きく負け越している。(C)Getty Images

 現地2月28日(日本時間3月1日、日付は以下同)に行なわれたボストン・セルティックスとの試合に、110-111で惜しくも敗れたワシントン・ウィザーズ。最終盤までリードを保っていたものの、第4クォーター残り4.7秒でジェイソン・テイタムに決勝レイアップを沈められ、土壇場で逆転負けを喫してしまった。

 そしてこの敗戦により、ある不名誉な記録がさらに数字を伸ばすことになった。ウィザーズのエース、ブラッドリー・ビールは46得点を叩き出したが、『ESPN』によれば、彼が40得点以上を奪った試合でチームは実に11連敗中! これはリーグ史上ワースト記録だという。

 遡ること2019年12月3日、オーランド・マジックとの試合でビールは42得点を奪取するも敗戦。以降、ビールが40得点以上を稼いだゲームでウィザーズは負け続け、60得点をマークした今年1月6日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦でも敗れ去る。同月27日のニューオリンズ・ペリカンズ戦でも47得点をあげたがまた負けて、この時点で1961-62シーズンにウォルト・ベラミーが記録した9連敗を更新する10連敗に。当時のベラミーが所属していたチームはウィザーズの前身であるシカゴ・パッカーズで、皮肉にも球団OBの不名誉記録を塗り替えることになってしまったのだ。
 
 また、同じく『ESPN』が報じたのが、過去に10試合以上で40得点超えをマークした選手がリーグに95人いるなかで、ビールの40得点超えゲーム時の勝率が歴代ワーストだという事実。ビールはこれまで26試合で40得点オーバーを記録しているものの、その際の勝敗は6勝20敗、勝率わずか23.1%と低迷している。

 一方で、前述した95人のなかには、40得点以上をマークした試合で負けなしという選手が1人だけ存在する。その男の名はゴールデンステイト・ウォリアーズのクレイ・トンプソン。彼は2014年11月1日のロサンゼルス・レイカーズ戦でキャリア初の40得点超え(41得点)をマークして以降、13試合で40得点以上を記録し、そのすべてに勝利。ビールとは対照的な結果となっている。
 
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