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八村塁は開幕戦にスタメン出場できるのか?日米の有識者が“ルイ・ハチムラ”のNBA1年目を大胆予言!

ダンクシュート編集部

2019.10.13

八村はプレシーズン2試合に先発。平均18.5分の出場で11.5点・5.5リバウンド・フィールドゴール成功率50%と上々の数字を残している(C)Getty Images

 八村塁はNBAでいったいどれだけの活躍を見せられるのか――。新シーズン開幕まで残り少なくなった今、多くのファンがそんな期待と不安を抱いていることだろう。そこで日米の有識者3氏に直撃し、バスケットに精通した専門家の視点で日本の逸材のルーキーシーズンを占ってもらった。
 
NBAの某スカウト「フォワードのライバルはいないに等しい
プロフィール/イースタン・カンファレンスに所属するNBAチームにおいて、30年以上のスカウト経験を持つ。ゴンザガ大時代から八村のプレーを注視している。

 ウィザーズのロースターが盤石とは言えないだけに、十分に可能性はある。現状の布陣を見れば、誰が出場しても大差はないと言わざるを得ない。タレントが圧倒的に不足しているのだ。昨季途中にブルズに放出したオットー・ポーターJr.に続き、今オフにはそのトレードで獲得したジャバリ・パーカーとボビー・ポーティスの2人も手放している。

 つまり、ウィザーズにはルイの前に立ちはだかるような存在はいないということだ。むしろ、長い出場時間の獲得に注力することになるだろう。スパーズから獲得したダービス・ベルターンスは私も高く評価している選手だが、彼とともに先発する可能性もある。ルーキーが即座に先発の枠を狙うには、ウィザーズのフォワードは実におあつらえ向きだ。

 もし彼がSGであれば、答えは間違いなくノーだろう。ルーキーとしてどれほど優れた活躍をしようが、ブラッドリー・ビールがいる限りこのポジションでの先発はない。

 一方フォワードはというと、ライバルはいないに等しい。サマーリーグ以降の成長を見せるだけで十分だ。成長が認められれば、可能な限りそのまま育成していきたいとチームは考えるだろう。そのために最も有効な方策は出場時間を与えることだ。そして、そうするために最も効果的なのは、先発することにほかならない。

 
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ウィザーズのSFとPFの両ポジションで絶対的存在は見当たらない