NBA

「あれはバッドショットではなかった」リラードのディープ3にジョージが白旗?2019年プレーオフの“失言“を訂正〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.03.09

今年のオールスターでもディープ3を何度も沈めたリラード(左)。試合後、ジョージ(右)は2019年の“バッドショット発言”を訂正した。(C)Getty Images

 2019年のプレーオフ、オクラホマシティ・サンダーとポートランド・トレイルブレイザーズによるウエスタン・カンファレンス・ファーストラウンド第5戦。1勝3敗とリードされていたサンダーは、同点で迎えた第4クォーター最後のディフェンスで、デイミアン・リラードに3ポイントラインのはるか後方からシュートを決められ、シリーズ敗北を喫した。

 この時、リラードのマークについていたポール・ジョージ(現ロサンゼルス・クリッパーズ)は、試合後の会見で「あれはバッドショットだった。誰が何と言おうとね」とコメント。続けて「だけど、彼はそれを決めた。だからあれはバッドショットとは語られないだろうね」と話し、敗戦への悔しさを滲ませた。
 
 あれから約2年の月日が経ち、3月7日(日本時間8日)に行なわれた2021年のNBAオールスターゲームでは、リラードやステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が距離などお構いなしにディープ3を何本もヒット。そして試合を締め括ったのは、ハーフコート付近から放ったリラードの3ポイントだった。

 3ポイント全盛の時代となった現代NBAでは、ラインのはるか後方からシュートを放つことも珍しくなくなっている。特にカリーやリラードといった一流シューターは、レギュラーシーズンにも何本もこういった長距離砲を沈めてきた。この現状について、オールスターゲーム終了後の会見で"近年のNBAのシュートレンジ"について聞かれたジョージは、冒頭のリラードのシュートを振り返りながら、ジョーク交じりにこう話した。

「プレーオフのデイム(リラードの愛称)のシュートをバッドショットと言って批判されたのは、正しかったということだね。彼のシュートレンジはクレイジーで、決め切る力を持っている。あれはハーフコートから懸命に打ったものではなく、彼らのレンジ内のショットなんだ。デイムやステフ(カリーの愛称)はさらに遠くから打てるかもしれないけどね」
 
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「あれは素晴らしいショット」とジョージは当時の発言を訂正