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NBA

ローズが復活できた理由は前期ニックス時代にあった?本人が語る“モデルチェンジ”成功のワケ〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.03.12

絶対的エースから頼れるベテランに“モデルチェンジ”したローズ。その礎は前期ニックス時代にあったという。(C)Getty Images

絶対的エースから頼れるベテランに“モデルチェンジ”したローズ。その礎は前期ニックス時代にあったという。(C)Getty Images

 今からちょうど10年前の2010-11シーズン。平均25.0点、4.1リバウンド、7.7アシストと見事な個人スタッツをマークし、シカゴ・ブルズをリーグ最高成績(62勝20敗/勝率75.6%)に導いたデリック・ローズは、史上最年少(22歳191日)でシーズンMVPを獲得。チームの、いやNBAの新たな顔となりつつあったローズは、まさにキャリアの絶頂期にあった。

 しかしその後、度重なる故障が原因で、ローズの輝きは急速に失われていく。特に2017-18シーズンは新天地となったクリーブランド・キャバリアーズの戦術にフィットできず、2018年2月8日(日本時間9日、日付は以下同)にユタ・ジャズへ放出、その2日後に解雇。約1か月の無所属状態を経てミネソタ・ティンバーウルブズと契約したものの、シーズン全体で平均8.4点、1.4リバウンド、1.5アシストと、軒並み自己ワーストの成績に沈んでいた。
 
 最大の武器だった身体能力が故障により衰え、もともとアウトサイドシュートも不得手だったこともあり、当時のローズを“終わった選手”扱いする声も少なからずあった。しかしこの苦境から、元MVPは見事に復活を遂げる。2018-19シーズンは平均18.0点をマークし、10月31日のジャズ戦では50得点を叩き出して男泣きした名場面もあった。デトロイト・ピストンズに移籍した昨季も、チームトップの平均18.1点をマーク。そして今季、2月8日にピストンズから古巣ニューヨーク・ニックスへとトレード移籍したが、その後チームが8勝5敗と調子を上げているのは、ローズの加入が少なからず影響していると言っていいはずだ。

 若手時代のようにチームの絶対的な大黒柱とまでは言えないが、エーススコアラーから2、3番手オプションまで、状況に応じて自身の役割をしっかりと遂行する頼れるベテランとなったローズ。では、なぜ“モデルチェンジ”に成功することができたのか。その理由をローズは、2016-17シーズンに在籍したニックス時代にあったと『The Athletic』に話している。
 
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