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NBA

「無理な要求」に応えた八村塁を米メディアが絶賛!その将来性に「遅咲きの選手なのかもしれない」との期待も

THE DIGEST編集部

2021.03.16

八村はバックス戦でシーズンハイの29得点、11リバウンドを奪取。チームは敗れたものの、過去数試合の不振から脱却する見事なパフォーマンスを見せた。(C)Getty Images

八村はバックス戦でシーズンハイの29得点、11リバウンドを奪取。チームは敗れたものの、過去数試合の不振から脱却する見事なパフォーマンスを見せた。(C)Getty Images

 現地3月13日、八村塁の所属するワシントン・ウィザーズはミルウォーキー・バックスに119-125で敗れて3連敗。後半戦はいまだ白星がない状態だ。

 しかし、そんな中で八村のプレーはポジティブなものだった。この日の八村は38分20秒のプレータイムで、今季自己最多の29得点、11リバウンドを記録。チームに勝利をもたらすことはできなかったが、過去6試合は平均7.3点、フィールドゴール成功率35.7%と不振に喘いでいたことを考えれば、十分な成績を残した。地元ワシントンの『CBS SPORTS WASHINGTON』も、バックス戦の八村のパフォーマンスを称え、その成長に関して取り上げている。

 エースのブラッドリー・ビールや、シックスマンのダービス・ベルターンスをケガで欠く中で迎えたバックス戦、八村には大きな期待がかかっていた。それは、「ここ6試合のうち5試合でダブルダブルを達成できていないハチムラの普段の成績から考えると、稀にみる無理な要求」と考えられていたようだが、八村はその懸念を覆した。

 前述のとおり、今季自己最多の29得点、11リバウンドというパフォーマンスを、「おそらく彼のキャリアの中でベストゲームをして役目を果たした」と同メディアは絶賛。その上で、まだ23歳の八村の成長は、ウィザーズにとって重要なファクターだと指摘した。

 現在のウィザーズはビールやラッセル・ウエストブルックといったベテラン中心のチームであり、若手の八村は短期的にも長期的にも、チームを前進させる鍵になるという。頼れるスコアラーとしてだけではなく、ディフェンス面での向上も見せているとして、「もし今季の成長が続けば、彼はチーム全体のポテンシャルを引き上げられる」と期待を込めた。
 
 実際、八村には大きな伸び代が残されているのは事実だ。八村はケガと新型コロナの影響でNBAでの出場はまだ78試合にとどまっている。大学で3年間プレーしていたとはいえ、育成段階で組織的なバスケットボールを十分に経験してきたわけではなく、「八村は23歳の割には経験不足で、遅咲きの選手なのかもしれない」と同メディアは綴っている。

 八村はルーキーイヤーの昨季に平均13.5点、2年目の今季は平均12.9点を記録しており、これは現在のスター選手の同時期と比べても引けを取らない。もしこれで晩成型だとすれば、ますます末恐ろしい選手ということになるわけだ。

 ウィザーズのヘッドコーチ、スコット・ブルックスは、バックス戦のようなプレーの継続と、コート内でもっとアグレッシブになることを八村に求めた。こうした課題をクリアしながら今後どのような成長曲線を描いていくのか、日本の至宝から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】攻守でアグレッシブに躍動!NBA1年目から存在感を放った八村塁の厳選ショット!
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