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NBA

「彼はすでにエリート」“ジャンパー欠如”のシモンズをスパーズのポポビッチHCが称賛!〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.03.15

エンビード(右)を欠きながらも好調のシクサーズ。大黒柱不在の間、シモンズ(左)にはさらなるステップアップが求められる。(C)Getty Images

エンビード(右)を欠きながらも好調のシクサーズ。大黒柱不在の間、シモンズ(左)にはさらなるステップアップが求められる。(C)Getty Images

 今季のフィラデルフィア・セブンティシクサーズは、前半戦をイースタン・カンファレンストップの好成績(24勝12敗/勝率66.7%)で折り返した。しかし、チームの2枚看板であるジョエル・エンビードとベン・シモンズが、新型コロナウイルスの濃厚接触者の追跡によりオールスターゲームを欠場。2人はシーズン後半の初戦となった3月11日(日本時間12日、日付は以下同)のシカゴ・ブルズ戦にも、安全衛生プロトコルのため欠場を余儀なくされた。

 さらに翌12日のワシントン・ウィザーズ戦では、復帰したエンビードが左ヒザを痛めて途中退場というアクシデントに見舞われてしまう。ただ、そんな逆境のなかでもシクサーズは両試合で白星を手にしており、チーム力の高さを見せつけている。

 翌13日、エンビードは左ヒザの骨挫傷と発表され、2週間以内に再診断を受けることが明らかに。今後しばらくの間、シクサーズはここまで平均29.9点、11.5リバウンド、3.3アシスト、1.2スティール、1.4ブロックの見事なスタッツを残す大黒柱を欠きながら戦うことになった。
 
 それでも、14日のサンアントニオ・スパーズ戦ではシモンズが戦列に復帰し、最終スコアは134-99、最大42点差をつける横綱相撲で快勝。5連勝を飾り、イースト首位の座を堅持している。

「皆が揃えば、僕らは素晴らしいチーム。うちは全員が必要なんだ」

 そう語ったトバイアス・ハリスがゲームハイの23得点、9リバウンド、7アシストをマークすれば、セス・カリーは21得点、4アシスト、ダニー・グリーンが16得点、シモンズも14得点、9アシストを記録。ベンチスタートのフルカン・コルクマズが16得点、マティス・サイブルは10得点、3スティール、ドワイト・ハワードも8得点、8リバウンドと、それぞれが持ち味を存分に発揮してみせた。

 エンビード不在が痛手なのは間違いない。しかしドック・リバース・ヘッドコーチ(HC)は「彼はほっとしていたよ。多くの人たち、おそらく彼自身も予想していたほど悪い状況ではなかったからね。今、彼がやるべきなのはリハビリに専念すること。彼にもゲームプランはあるし、我々にもある。それを胸に、前へと進んでいくだけ」とコメントした。
 
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