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日本代表

「若い世代に夢を与えられるように」馬場雄大が楽天とマネジメント契約を締結〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.03.17

NBA入りを目指す馬場は今季からオーストラリアでプレー。ここまで13試合で平均8.7点、1.9リバウンド、1.3アシストという成績を残している。(C)Getty Images

NBA入りを目指す馬場は今季からオーストラリアでプレー。ここまで13試合で平均8.7点、1.9リバウンド、1.3アシストという成績を残している。(C)Getty Images

 3月16日、楽天株式会社と「LivOn Global」(NBA公認エージェンシー)は、オーストラリアとニュージーランドのチームで形成されるNBLのメルボルン・ユナイテッドで活躍する馬場雄大とマネジメントに関する契約を締結した。

 馬場は日本のBリーグ・アルバルク東京で2018、19年と連覇に貢献し、19年にはチャンピオンシップ最優秀選手賞(MVP)を受賞。同年夏に日本代表の一員としてFIBAワールドカップに出場し、チーム4位の平均9.2点に2.6リバウンド、3.0アシスト、1.4スティールを記録。グループリーグのアメリカ戦ではチームトップの18得点、3スティールと奮闘した。

 19-20シーズンはダラス・マーベリックス傘下のGリーグチーム、テキサス・レジェンズでプレーし、41試合で平均6.3点、2.6リバウンド、1.2アシスト、1.0スティールをマーク。ショットの機会こそ多くはなかったものの、フィールドゴール50.5%、3ポイント41.5%と高確率をマークした。

 今シーズンはユナイテッドでここまで13試合(うち先発は5試合)に出場。平均8.7点、1.9リバウンド、1.3アシスト、1.1スティールにフィールドゴール48.8%、3ポイント29.0%、フリースロー88.0%をマーク。思い切りのいいドライブや3ポイント、エナジーあふれるディフェンスで貢献している。
 
 現在、楽天は「Rakuten Sports」のブランドでアスリートたちを支援する事業をグローバルで展開している。今回の戦略的パートナーシップでは、楽天がそれらを通じて得たアスリートやスポーツに関するマネジメントならびにブランディングの知見と、「LivOn Global」が有するスポーツ選手たちのマネジメントに関するノウハウを生かし、国際舞台で活躍する馬場の活動を支援していくこととなる。

 楽天は、日本をはじめとするアジア太平洋地域などにおけるアスリート活動をブランディングやクリエイティブ、マーケティング面から支援しており、「LivOn Global」は馬場の代理人としてFIBA(国際バスケットボール連盟)やNBAなどとの間におけるマネジメントを引き続き担当するという。

 馬場は今回のマネジメント契約について、次のようにコメントしている。

「日本国内だけでなく世界において、バスケットボール界、そしてスポーツ界の発展に貢献している楽天からサポートを受けることになり嬉しく思います。楽天と共に、NBAで活躍するという夢を追いかけることができ光栄です。今後も、日本のバスケットボール界を盛り上げ、若い世代に夢を与えられるように全力を尽くしていきますので、応援よろしくお願いします」

 これまで楽天は、NBAやゴールデンステイト・ウォリアーズ、ステフィン・カリー(ウォリアーズ)、スペイン名門サッカークラブのFCバルセロナとのパートナーシップのほか、Jリーグ・ヴィッセル神戸の運営など、さまざまな活動を通じてグローバルにおけるスポーツネットワークを構築してきた。昨年は河村勇輝(東海大学男子バスケットボール部SEAGULLS)とのマネジメント契約を締結するなど、バスケットボールに関する取り組みを強化している。

 Bリーグ出身者として世界の舞台に飛び出した馬場。NBAでプレーするという夢を叶えるべく、着実にキャリアを重ねているだけに、今後の動向からも目が離せない。

文●秋山裕之(フリーライター)

PHOTO】メルボルン・ユナイテッドに移籍!八村、渡邊とともに日本代表の鍵を握る馬場雄大!
 
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