アマレ・スタッダマイアーは高卒でNBA入りし、フェニックス・サンズの攻撃的なラン&ガンスタイルの中で才能を開花させた“動けるビッグマン”の代表格だった。今季からブルックリン・ネッツの育成コーチに就任した38歳は、自身の対戦経験を基に「コビー・ブライアントvsレブロン・ジェームズ」に関して持論を展開している。
2002年ドラフト1巡目9位でサンズに入団したアマレは、1年目に平均13.5点、8.8リバウンドをマークして新人王に輝いた。そして名司令塔スティーブ・ナッシュが加入した2004-05シーズンにはリーグ5位の平均26.0点を叩き出すなど、瞬く間にスーパースターへ成長。ニューヨーク・ニックスへ移籍した10-11シーズンまでに計6回のオールスター出場を果たした。その後はヒザのケガもあって輝きを失い、ダラス・マーベリックス、マイアミ・ヒート、イスラエル、中国と渡り歩き、今季から指導者としてセカンドキャリアをスタートさせた。
そんなアマレはテレビネットワーク『Revolt TV』の番組"DrinkChamps"に出演した際、「レブロンとコビー、どっちの対戦がハードだった?」と問われ、「それは難しい質問だな」と前置きしたうえで、口を開いた。
「コビーはゲームに対して異なる知性を持っていた。勝利にこだわり、極めて戦略的だった。レブロンはより破壊力と爆発力があるので、対戦するのはおそらくよりハードだろう」
サンズ時代の06、07年のプレーオフでコビー擁するレイカーズを撃破(06年アマレはケガで出場せず)したのに対し、ニックス時代の12年はビッグ3を形成していたヒートのレブロンに敗れたアマレ。1度は“レブロンが上”と語ったが、すぐさま“コビー派”に意見を変えている。
「いや、前言を撤回する。コビーには弱点がなかったから、より守るのは難しい。シュートが当たっている日なら、レブロンが勝つだろう。でも、彼は時々ホットでない時がある。今はより良いシューターになっているが、コビーはターンアラウンドジャンパーを含めてすべてをやってのける。本当にクレイジーだよ」
通算得点は今季史上3人目となる3万5000得点をクリアしたレブロンがコビー(3万3643得点)をすでに上回っているが、こと土壇場での“キラーインスティンクト(殺しの嗅覚・本能)”に関してはコビーが驚異的だったという。
「第4クォーターのコビーはまったく別の動物だ。より支配的な選手に変貌する。レブロンは25点かもしれないが、コビーは45点、50点、60点と取りに来る。レブロンはオールラウンドなバスケットボールプレーヤーだ。完璧だよ。すべてが良い。コビーはパスやリバウンドはレブロンほどじゃないが、偉大なスコアラーであり、リーダーだ。ゲームを円滑に進める術を知っている」
両者と対戦し、しのぎを削った経験を持つアマレだからこそ、その言葉には重みがある。レブロンの万能ぶりに敬意を払いつつも、「守るのが難しい」という点ではコビーに軍配を上げていた。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】20年間パープル&ゴールド一筋!史上最高の“レイカー”コビー・ブライアント特集!
2002年ドラフト1巡目9位でサンズに入団したアマレは、1年目に平均13.5点、8.8リバウンドをマークして新人王に輝いた。そして名司令塔スティーブ・ナッシュが加入した2004-05シーズンにはリーグ5位の平均26.0点を叩き出すなど、瞬く間にスーパースターへ成長。ニューヨーク・ニックスへ移籍した10-11シーズンまでに計6回のオールスター出場を果たした。その後はヒザのケガもあって輝きを失い、ダラス・マーベリックス、マイアミ・ヒート、イスラエル、中国と渡り歩き、今季から指導者としてセカンドキャリアをスタートさせた。
そんなアマレはテレビネットワーク『Revolt TV』の番組"DrinkChamps"に出演した際、「レブロンとコビー、どっちの対戦がハードだった?」と問われ、「それは難しい質問だな」と前置きしたうえで、口を開いた。
「コビーはゲームに対して異なる知性を持っていた。勝利にこだわり、極めて戦略的だった。レブロンはより破壊力と爆発力があるので、対戦するのはおそらくよりハードだろう」
サンズ時代の06、07年のプレーオフでコビー擁するレイカーズを撃破(06年アマレはケガで出場せず)したのに対し、ニックス時代の12年はビッグ3を形成していたヒートのレブロンに敗れたアマレ。1度は“レブロンが上”と語ったが、すぐさま“コビー派”に意見を変えている。
「いや、前言を撤回する。コビーには弱点がなかったから、より守るのは難しい。シュートが当たっている日なら、レブロンが勝つだろう。でも、彼は時々ホットでない時がある。今はより良いシューターになっているが、コビーはターンアラウンドジャンパーを含めてすべてをやってのける。本当にクレイジーだよ」
通算得点は今季史上3人目となる3万5000得点をクリアしたレブロンがコビー(3万3643得点)をすでに上回っているが、こと土壇場での“キラーインスティンクト(殺しの嗅覚・本能)”に関してはコビーが驚異的だったという。
「第4クォーターのコビーはまったく別の動物だ。より支配的な選手に変貌する。レブロンは25点かもしれないが、コビーは45点、50点、60点と取りに来る。レブロンはオールラウンドなバスケットボールプレーヤーだ。完璧だよ。すべてが良い。コビーはパスやリバウンドはレブロンほどじゃないが、偉大なスコアラーであり、リーダーだ。ゲームを円滑に進める術を知っている」
両者と対戦し、しのぎを削った経験を持つアマレだからこそ、その言葉には重みがある。レブロンの万能ぶりに敬意を払いつつも、「守るのが難しい」という点ではコビーに軍配を上げていた。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】20年間パープル&ゴールド一筋!史上最高の“レイカー”コビー・ブライアント特集!