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レイトナーとデューク大の“尊大な振る舞い”。強者がゆえに嫌われ、同時に観る者を魅了した悪役たちの真実【後編】〈DUNKSHOOT〉

アイラ・ウィンダーマン

2021.03.23

レイトナーとデューク大の尊大な振る舞いには非難の声も多かったが、その強さが本物だったこともまた事実だ。(C)Getty Images

レイトナーとデューク大の尊大な振る舞いには非難の声も多かったが、その強さが本物だったこともまた事実だ。(C)Getty Images

■レイトナーの時代に始まったデューク大の“尊大な振る舞い”

 一部の人の目には、デューク大という組織そのものが尊大に映ったかもしれない。また、ブルーデビルを目指す者に、その一員になれば何事にも譲歩する必要はないとの確信を与えることにもつながった。それがザイオン・ウィリアムソン、キャム・レディッシュ、RJ・バレットの3人が、1年生にして2019年のNBAドラフトで揃って10位以内で指名された理由であり、1年だけ大学に在籍して翌年にはNBA入りするワン&ダンを決断する選手がデューク大に多い理由なのだ。

 レイトナー自身はデューク大に4年間在籍したが、当時としてはそうするのが当然だったからに過ぎない。現在のドラフトの風潮から考えても、彼の自尊心から考えても、今なら彼もほぼ確実に1年で大学を去っていただろう。デューク大そのものが自信過剰に陥っているとすれば、レイトナーが意図的、あるいは無意識のうちに植えつけた振る舞い方に大きな原因があるのだ。
 
 選手が両手でフロアを叩き胸を張ると、キャメロン・クレイジーズ(ブルーデビルズの学生応援団)が統一されているとは言い難いやり方で声援を送る。ノースカロライナ大のプレーヤーに向かって“俺たちは賢い!おまえたちは間抜けだ!”と叫ぶなど、応援する側も傍から見れば傲慢極まりなく、シャシェフスキーがデューク大のHCに就任して以来強調してきた“ビューティフルゲーム”とはあまりにかけ離れている。

 このようなことはすべてレイトナーの時代に始まった。ということは、グラント・ヒル(1990~94年)やシェーン・バティエ(1997~2001年)といった品行方正な選手がいた時代にも行なわれていたということでもある。

 デューク大は必ずしも清廉潔白だったわけではない。入学にあたってコーリー・マゲッティ(1998~99年)が現金を受けとったと伝えられたことも、クリス・デューホン(2000~04年)の母親がデューク大の支援者の世話で職を得ていたこともあった。シャシェフスキーの責任問題にまで発展することはなかったものの、他の有名大学に不正があった場合はかなりの頻度で処分を課されていただけに、“デューク大は何をやっても許される”と非難する声もあった。
 
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