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NBA

ラウリーが“予想外”の残留。ベンチ陣を入れ替えたラプターズ…渡邊雄太への影響は?〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.03.26

移籍が濃厚と見られていたラウリーだが、最後まで交渉がまとまらず、ラプターズ残留となった。(C)Getty Images

移籍が濃厚と見られていたラウリーだが、最後まで交渉がまとまらず、ラプターズ残留となった。(C)Getty Images

 今年のトレード・デッドラインで最も注目された選手の1人が、トロント・ラプターズのカイル・ラウリーだろう。

 在籍9年目を迎える35歳は今季終了後に完全FAになるとあって、トレードの噂が飛び交っていた。実際、デッドライン直前までマイアミ・ヒートとロサンゼルス・レイカーズが獲得を検討していたと伝えられたが、トレードは実現せず。ラプターズとしては、ヒートのタイラー・ヒーロー、レイカーズのタレン・ホルトン・タッカーのいずれかを手に入れたかったようだが、両チームとも若手有望株を差し出すことを最後まで譲らず、話がまとまらなかった。

 “予想外”の残留となったラウリーだが、本人としては愛着のあるチームで少なくとも今季最後まで戦えることに安心したようだ。この日35歳の誕生日を迎えたこともあり、SNSには「今日はクレイジーな日だったが、みんなからの愛は素晴らしかった。僕への愛情、誕生日のお祝い、すべてに感謝しているよ」と綴った。
 
 その一方で、ラプターズは別のトレードに動いた。生え抜き6年目で今季キャリハイの成績を残していたノーマン・パウエルを放出し、ポートランド・トレイルブレイザーズからギャリー・トレントJr.とロドニー・フッドを獲得。さらにラウリーのトレードに備えたロースター枠捻出のため、控えのマット・トーマスをユタ・ジャズへ、さらにテレンス・デイビスをサクラメント・キングスへ送った。

 3選手に別れを告げ、新たに2人の新顔を加えたことで、ラプターズのロースター枠は14人に。2WAY契約を結ぶ渡邊雄太にとっては枠がひとつ空いた格好になるが、チームは今後もFA市場で新たな選手を獲得する可能性もある。

 いずれにせよ、渡邊としては今後も変わらず、コート上でアピールを続けるのみ。チームを去ったパウエル、トーマス、デイビスの3選手と、新加入のトレントJr.とフッドはみなアウトサイドの選手のため、ポジション的な序列に大きな変化はなさそうだが、戦力の見直しにより再びチャンス到来もあり得る。持ち前の守備でコーチ陣の信頼を積み上げ、ローテーション入りを狙っていきたい。

構成●ダンクシュート編集部

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