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「俺は依然、MVP候補」シクサーズ、首位返り咲きで“エンビード節”炸裂。指揮官はベテランシューターを評価<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.04.12

サンダーを下した試合後、エンビードは自身を「依然としてMVPの話題のなかにいる」と豪語した。(C)Getty Images

 4月10日(日本時間11日、日付は以下同)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズはオクラホマシティ・サンダーを117-93で下し、前日のニューオリンズ・ペリカンズ戦(94-101)の敗戦から一夜にして立ち直った。

 この日は2連戦の2日目で、トバイアス・ハリス(ヒザ)とダニー・グリーン(腰)という2人のスターターが故障で欠場。しかしジョエル・エンビードがゲームハイの27得点に9リバウンド、4アシスト、4ブロックと、その穴を補って余りあるほど攻守で暴れ回った。

「MVPについて聞かれたら、俺は依然としてその話題のなかにいると感じている。俺がフロアにいる時は、いつだってベストな状態にある気がしているね。俺は自分の仕事をこなし、チームメイトたちを助けて支配していくだけ。それにコーチ陣がこのチームを成功へと導くべく、俺を正しい位置へと引き上げてくれるのさ」
 
 試合後に"エンビード節"を炸裂させたリーグ屈指のビッグマンは、サンダー相手に殊勲の活躍を披露。さらにこの日はフルカン・コルクマズが20得点、5スティール、ベン・シモンズは13得点、セス・カリーも11得点、6アシストをマーク。そしてマイク・スコットが13得点、シェイク・ミルトンが12得点、ドワイト・ハワードは13リバウンド、2ブロックと、ベンチ陣もそれぞれの持ち味を存分に発揮し勝利に貢献した。

 なかでも、スコットはここ7試合で3ポイント成功率42.9%とシュートタッチが良好。好調を維持するストレッチ4の働きを、ドック・リバース・ヘッドコーチ(HC)はこう称えた。

「彼は今、リズムに乗っていると思うね。第1クォーターに彼をコートに入れることで、ワイドオープンになるんだ。彼にはパスするんじゃなく、シュートする準備をしておけと言っている」

 ロサンゼルス・クリッパーズ時代、リバースHCの下で約1年プレーした経験があるスコットは、2019年2月にハリスらとともにシクサーズへと加入し、在籍3年目のシーズンを送っている。この3年間はいずれもフィールドゴールの半数以上を3ポイントが占めるという、長距離砲が生命線の選手だ。
 
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リバースHCとスコットの揺るぎない信頼関係