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「意味が分からない」ドンチッチが今季のフォーマットに不満。オーナーも「ストレスが2倍に…」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.04.14

ドンチッチの所属するマブズは29勝24敗でウエスト7位。現状の順位ではプレーイン・トーナメント出場の対象となる。(C)Getty Images

 NBAは昨季の第二幕で、各カンファレンスの勝率8位、9位チームが4.0ゲーム差以内でシーディングゲーム(順位決定戦)を終えた場合、プレーオフ出場を懸けたプレーイン・トーナメントを開催。上位チームが1勝、もしくは下位チームが2連勝すればプレーオフ最後の座を掴むことができるシステムを採用した。

 イースタン・カンファレンスでは9位のワシントン・ウィザーズが7連敗を喫して早々に決着がついたものの、ウエスタン・カンファレンスでは8位のポートランド・トレイルブレイザーズと9位のメンフィス・グリズリーズが同トーナメントに臨み、ブレイザーズが制したことでプレーオフへと駒を進めた。

 今季は72試合の短縮シーズンとなっており、5月16日(日本時間17日、日付は以下同)にレギュラーシーズン終了後、昨季とは異なるフォーマットでプレーイン・トーナメントが繰り広げられる。

 まずは各カンファレンスの7位、8位チームが激突し、勝利した方が第7シードを獲得。そして9位と10位のチームが戦い、敗者はプレーオフレースから脱落、勝利チームが先の試合で敗れたチームと対戦し、勝利したチームが第8シードとしてプレーオフに出場できるというもの。
 
 そんななか、ウエスト7位(29勝24敗)で同トーナメント出場枠にいるダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチは、プレーイン・トーナメントについて次のように語った。

「僕にはプレーイン(トーナメント)というアイデアの意味が分からないね。(本来は)72試合を戦ってプレーオフへ進むのに、もし2連敗したら出られないんでしょ。だから僕にはその論点が分からないんだ」

 今季は新型コロナウイルスの影響により、安全衛生プロトコル入りした選手たちが試合に出場できず、ゲームが延期になることもあった。それでも、全30チームがそれぞれ72試合をこなして順位が決まるのだから、順位表の通りに各カンファレンス8位までのチームがプレーオフへ進む権利があるという意見はごもっとも。

 マブズは9位のサンアントニオ・スパーズ(26勝26敗)と2.5ゲーム、ウォリアーズ(26勝28敗)とは3.5ゲームも離れているのだから、ドンチッチがそう語るのもうなずけるというもの。

 オーナーのマーク・キューバンは「NBAがなぜそれを導入しようとしているのかは理解している」としながらも、『ESPN』へこんなメッセージを送っている。

「最悪なのは、今シーズンの過密日程によってストレスが2倍になっていること。順位が明らかになっていようと選手たちを休ませられなくなっており、カンファレンス6位以上へと上がるべく、毎試合がプレーオフのような気持ちで臨まなければならなくなっている」
 
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キューバンはトーナメント導入について賛成票を入れたことを後悔