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元ドラフト2位のパーカーがセルティックスデビュー戦で11得点。「非常に有益だった」と指揮官も満足<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.04.18

4月16日にセルティックスと契約したパーカーは本日のウォリアーズ戦でデビュー。ベンチから11得点、4リバウンドをマークした。(C)Getty Images

 4月17日(日本時間18日、日付は以下同)。ボストン・セルティックスはホームでゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦し、119-114で制して今季最長の6連勝を記録。戦績を31勝26敗(勝率54.4%)とし、イースタン・カンファレンス4位へと浮上した。

 セルティックスはエースのジェイソン・テイタムが44得点に10リバウンド、ケンバ・ウォーカーが26得点、8リバウンド、マーカス・スマートが16得点、9リバウンド、6アシスト、ペイトン・プリチャードが11得点をマーク。

 そして16日に2年契約を結んだジャバリ・パーカーがベンチスタートでフィールドゴール83.3%(5/6)の11得点に4リバウンドで勝利に貢献。チームはフリーエージェントのパーカーをロースターへ加えるべく、先月トレードでワシントン・ウィザーズから獲得したモリッツ・ヴァグナーを解雇していた。

 2014年のドラフト1巡目2位でミルウォーキー・バックスから指名されたパーカーは、203㎝・111㎏のフォワード。16-17シーズンには平均20.1点、6.2リバウンド、2.8アシストを残したものの、キャリア序盤に2度もヒザの前十字靭帯を断裂するという悲劇に見舞われており、昨季までのキャリア6シーズンでバックス、シカゴ・ブルズ、ワシントン・ウィザーズ、アトランタ・ホークス、サクラメント・キングスとチームを転々。

 今季はキングスで開幕を迎えるも、出場わずか3試合で平均2.7点、2.0リバウンドと不発。3月25日にチームから解雇されていたが、新天地で上々のスタートを切った。
 
 ブラッド・スティーブンス・ヘッドコーチは新加入の26歳についてこう話す。

「ジャバリはこのリーグでいい選手として活躍してきた。確かに、ここ数年所属したチームでは苦しかったけどね。我々の計画としては、今シーズンは彼を加えたことで我慢することもあるだろう。彼には主に4番(パワーフォワード)を務めてもらい、スモールボールでは5番(センター)へ組み込むことになる。このチームにいるボールムーバーやパサー、プレーメーカー、ドライバーたちと一緒にプレーし、バスケットへボールを放り込む選手としてプレーすることになると思う」

 指揮官はプレーオフを約1か月後に控える中で「今のチームは非常に多彩なプレーができている。(パーカーを加えたことで)オプションが広がり、前へと進むことができるだろう。来シーズンに向けて、この契約はチームにとって非常に有益だった。このチームが彼にとって再びグルーヴを見つける場所になってくれるといいね。それが重要であり、私たちは彼のことを精一杯助けていく」と期待を寄せている。

 屈強なフィジカルとシュート力を兼備するパーカーが、名門で息を吹き返すことができるのか注目が集まる。

文●秋山裕之(フリーライター)

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